ちょっとずつでも前進 | オーストラリアで日本語を教えるカエル先生の修行日記

オーストラリアで日本語を教えるカエル先生の修行日記

でも、教育に関することや学校生活のことというより、日々の愚痴のほうが多くなりがちだと思います。だってね~。奥さんマディソンさん怖いし、子供たちはパワフルだし・・・。


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「半日村」

斎藤隆介 作  滝平次郎 絵


今日、この絵本のことを初めて知った。よく覗かせていただいているTalesTellerさんのブログで紹介されていたこの本。僕はまだ読んだことがないのだけれど、これは間違いなくヒットだと思う。そして今の日本が必要なポジポジエネルギーをもらえると、読んでもいないのだから無責任かもしれないけれど、そう勝手に強く思っている。


絵を見てすぐに思ったのは、「これは「モチモチの木」みたいではないか。あっ、あの斎藤&滝平コンビ!」これはパワーをたっぷりもらえると期待している。期待は裏切られないと思う。


早速母にメール。「すぐに買って送ってください。母さんも父さんも読むように。それからみんなに読ませておくれ。」


早く届かないかな。僕の生徒達にも読んで聞かせようと思う。日本はこの本みたいにみんなで力を合わせて切り抜けるよって。


以下はTalesTellerさんの記事のコピペ。



その村の名は、半日村。
高い山のかげになっているので、
一日のうち半分しか日が差さないからです。
半日しか日の差さない村では作物も満足に実りません。
村の人たちは暗く、貧しい暮らしに耐えていました。
「あの山がもう少し低かったなら・・・」
そんな思いが一人の少年を動かします。
一平という名のその少年はあくる日から山にでかけ、
山の土を袋に入れてはふもとの湖に撒きました。
山を削り、湖を埋めようというのです。
大人たちは一平の行動に驚き呆れましたが、
毎日その作業を繰り返す一平の真摯な姿が
次第に村の人たちを山崩しに巻き込んでいきます。
 
 
最初はただ笑って見ていた大人たちも
子どもたちが毎日山の土を運んでいるのを見て、
チカラを貸してくれるようになります。
最後には仕事の合間に村の人たちみんなが
土運びにいそしむようになりました。
長い長い年月をかけて
子から孫へと山崩しが受け継がれていき、
ようやく山の上から朝日が差し込むようになりました。
埋め立てられた土地は豊かに作物が実り、
村は一日村と呼ばれるようになりました。