9月のシルバーウィークが始まりました。
本当に沢山のお客様にお越しいただきまして、感謝しております。いつも思うのは、再来、再会、リピーターのお客様に支えられているということです。
私たちの医療の原点は、お客様に提供するものが自分たちの家族に提供するものと同じであるということですので、ある意味、来ていただける方々は銀座院の家族なのだと思います。
有難うございます。
では、本日の症例は、傷跡の治療です。
世間一般では、「盲腸」と言われることが多いのですが、「急性虫垂炎」が正しく、症状が進むと、「汎発性腹膜炎」を起こし、放置しておくと「敗血症」になり、生命が脅かされることもある疾患です。
つまり、今回の症例は以前に「汎発性腹膜炎」を起こして、手術を受けたその「傷跡」の治療というわけです。
腹膜炎は非常に痛みの強いことが特徴(高齢者は痛みが出るのが遅れることがあります)でして、診察をして、疑われると、CT検査などで確定診断をした後、緊急手術となることが多いものです。
ですので、身体の生命の方が重いため、いかんせん傷跡を綺麗にするということが後回しになることが多く、むしろ、感染などを良くするためには、大雑把、雑に縫合されることが良いとされることもあるのです。
今回のお客様のケースでは、腹膜炎症状が強かったのでしょう、、腹腔内へのチューブが数本残したまま、病室に戻され、術後数日の経過でチューブを抜いたのでしょう。
そのチューブを抜いた部位も傷跡になっています。
術前です。傷跡は腹膜に癒着症状を呈していて、凹んでいるのが分かると思います。
手術後3日で、経過観察においでいただきました。
平らになっているのが分かると思います。
もう少し、アップで見てみましょう!術前。凹みと肥厚性瘢痕が分かるかと思います。
経過時点ですが、かなり綺麗に修整できました。
腹膜癒着症状のある場合、解除による腹腔内穿孔のリスクがあります。
しっかりと診断、治療が出来るところであれば良いのですが、場合によっては、腹膜ヘルニア、瘢痕ヘルニアなどを起こしてしまうことがあります。
傷跡にお悩みの方に朗報となればと掲載いたしました。