こんにちは。
舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER 全ての公演が無事に終了いたしました。
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東京、大阪、福岡。三都市を走り抜けました。全26公演。長い長い戦いでした。
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僕は初演からこの作品に携わらせてもらって、最初はハンドルだけ持ってロードレースを表現するなんてどうやるんだ!?と思いました。だってそんなこと見たことも聞いたこともない。けれど演出家の西田シャトナーさんが自転車が見える!道が見える!と力強く言ってくれました。
そして僕ら自身も自転車ロードレースの表現方法がわかってきて、自分たちでも確信が持てるようになりました。
ありえない。と言う演出がありえる。になれたこと。これは一つの革命でした。
稽古場では実験の連続で、稽古期間の一ヶ月はほぼレース演出の組み立てに費やしました。みんなで弱虫ペダルをなんとか創ろう。そして僕らがやる事、魅せる事に全ての力を注ぎました。
そしていよいよ迎えた初日公演。
この日に来てくださったお客様はいったいどのような想いで見てくださったのでしょう。それは僕らはわかりませんが、初日に全部の力を出しきり、最後の一滴まで絞りきりました。ヘトヘトになった初日。忘れもしません。電車に乗って帰るとき、何かによっかかってないと倒れそうなほど疲労していました。今となっては笑い話ですが毎日一人焼き肉していました。肉を取ってスタミナをつけないとヤバイと思ったんでしょうね。一人黙々と食べてました。
お客様が日に日に増えてきて、千秋楽にはほぼ満員になった事をとても強く憶えています。あの時の感動ったらなかったです。日によっては席がガラガラの日もありましたからね。あの時は悔しくて、けど仲間たちと支え合えたから、この弱虫ペダルって作品すっっっげーーー面白いんだぜ!!!ってパワーがあったから毎日楽しく公演ができました。
あの時を経験した人達には変な強い絆があるんじゃないかなと思います。
初演からいる鳥ちゃん、もっくん、直也さん、ひろきくん。
鳥ちゃんとひろきくんに関しては全ての弱虫ペダルに出演しているので本当伝説の皆勤賞キャストだと思います。本当すごいよ。
千秋楽でもし続きがあるならやりたいな。と発言したかもしれませんが、正直ないだろうと思っていました。初演が最初で最後なんじゃないかなぁって。
けど本当ありがたいことにお客様からの口コミや声援、応援をいただきスピンオフである箱根学園篇をやることになりました。
そして夢のインターハイ篇に突入することができました。
まさか。
まさかできるとは思ってなかった。インターハイ篇。漫画を読んでいてとにかく楽しくてこれどうやって表現する?とか雑談してたあのドキドキが実現できると思うと、これ以上楽しい事はないなと思いました。

そして迎えたインターハイ1日目。
その時は舞台『弱虫ペダル』の観られ方がかなり変わっていた事にとても驚きました。チケットが即完して当日券で並びができるほどとなりました。
最初、なんで?!なにが起きたの一体?と嬉しい困惑がありました。初演の二階席がガラガラの景色を観ていた僕にとっては一体何が起きたのかわからなかったのです。
正直今でもわかっていないのですが…。苦笑
たくさんのお客様が劇場まで足を運び、観に来てくれる。それがとにかく嬉しくてファーストリザルト初日では景色が全く変わっていました。
けど変わらなかったのはキャスト達。これって本当に幸せなことだった。なによりも純粋で芝居に、弱虫ペダルに全力投球できる役者ばかり揃っていました。
普通あんなにお客様が入って弱虫ペダルって凄いんだね!大人気なんだね!って言われたら大抵の人間は調子に乗ったり浮かれたりする。けどそんな人間は一人もいなかった。
それはこの『弱虫ペダル』という作品に魅せられているからだと思いました。あの漫画のシーンを表現したい。あの台詞を言って漫画と同じように感動させたい。レースの熱さ、漫画にたくさん詰まっている自転車ロードレースに心を燃やす登場人物達を見たら誰だって燃えずにはいられない。

渡辺先生。
いつも勇気を貰っています。小野田坂道からも。総北からも。または箱学からも。京伏からも。弱虫ペダルという作品に出逢えた事をとても幸せに思います。
誰よりも純粋で、憎めなくて、愛が詰まっているキャラクター達を魅せていただき本当に感謝しています。僕たちキャストは、演出家の西田シャトナーさんは、弱虫ペダルに魅せられて熱を、気持ちを上げることができました。「意外と背中押してるんだぜ?」という巻島が坂道にかけた言葉がありますが、僕らも漫画から背中押されてました。本当に。
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だから手を抜かない。絶対に。
特にこの舞台は特殊で熱量はすごい。
イコール全力を毎回毎回出さなくてはならない。しかも体力面で。勝敗は自分たちで分かってるはずなのに絶対に負けないという気持ちで足を回す。芝居を越えた何かになる。そしてその想いは次のレースの人にバトンを繋ぐ。そして汗だくになりながら叫ぶ。一瞬一瞬を表現する。もしかしたらそういった事があったからお客様から応援をいただけたのかもしれませんね。
全員が全員を讃える。みんな全力。みんなで全力。
こんな舞台ないよ。本当に。

ファーストリザルトは思い入れが強かったです。まさかできると思わなかった続篇。今まで観たことのない景色。そして強烈な演出の数々。笑って泣けて、1日目は色濃かった…。

セカンドオーダーができると聞いて夢の続きを見ているようでした。そしてこの2日目は3日目に繋げる為の公演だなぁと自分で思っていました。田所さんとのヒメヒメ、御堂筋くんとの薬局レース。坂道としては楽しいレースばかりだった。そして3日目ができるのでは?と期待に胸を膨らます公演となりました。


そしてついに1年後、3日目 The WINNERをやれる事になりました。
本当ドリームでしかないです。キャラ撮影の日も楽しくて楽しくて。スタッフさん達と話してた「今までのモブとかパンフに載せれたらいいですね~」とかそういうのも叶えてくれたり。弱ペダ愛で溢れてるパンフレット撮影でした。冬服ジャージを着せてくれたり、みんなを大興奮させてくれるサプライズにも驚きました。
愛がたくさん詰まった3日目。
それが、先日キャストスタッフ一人も欠けることなく無事大千秋楽を迎える事ができました。
ここまで無傷でしたとは言わない。スムーズでしたとも言わない。みんな傷だらけでボロボロ。毎回毎回壁だらけでした。いくつも壁が出てきてそれをみんなで挑んで行く。いつだって「突破するっきゃないっショ!ですね!」精神で走っていました。
そんな傷だらけのチームは本当強くなる。公演中になにかが起きた時みんながみんなを支え合う、イレギュラーに強くなる。これをチームワークと言わずなんと言う。
こんな舞台今まで経験したことがないです。そしてみんなそれを誇らず自慢せず、「だったら助けに行かないとですね!」の精神でアシストする。みんながみんな、本当カッコよすぎるよ。素敵だよ。ありがとう。このカンパニーだから弱虫ペダルという作品に逢えたからここまで来ることができました。
この舞台はみんな小野田坂道の精神を持っていました。
みんな楽しく純粋にペダルを回してました。
漫画の中に生きているキャラクター達の背中を追いかけて追いかけて、追いつきたくて。ひたすら前進していました。
どこまでたどり着けたのかはわからないけれど、僕達の全力を出しました。悔いはありません。

1年生トリオ。
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初演から変わらない3人。もっくんと鳥ちゃん。この3人でゴールできて良かった。この並び落ち着きます。今度この3人でご飯でも行こうかな。

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最高の仲間だ。

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直也さんには大変お世話になりました。あなたのおかげで弱虫ペダルはできあがっていると思っています。僕にとって座長はあなたでした。総監督とも呼ばれてますが、本当に支えられました。感謝の想いしかありません。本当にありがとうございました。いつまでも尊敬する先輩です。

ちゃんとも。
ファーストリザルトから入ってくれて、途中参加なのにいつも真摯に稽古場で巻島として立っていてくれてありがとうございました。既にできあがってるカンパニーに入るのはかなりやりにくい事だと思います。けれど挑んでくれて僕たちと一緒に弱虫ペダルを創ってくれてありがとう。ちゃんともといると心が安らぐよ。

友常ちゃん。
インターハイ3日目からの参加。
本当に一緒に走ってくれてありがとうございます。ちゃんともと同じで途中参加ってかなり大変なはずだから。なのに嫌な顔一つせず弱虫ペダルの世界に入ってくれて感謝しかありません。とっても熱くて純粋なハートを持ってる友常ちゃんが大好きです。
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植ちゃん。
今までずっと戦えなくて、うずうずして待っててくれてありがとう。そして全力で勝負してくれてありがとう。本気で勝負してくれてありがとう。いつもお互いギリギリの勝負でしたね。千秋楽の時、袖で「今日は勝ちますっ」って言ってくれた事。痺れるくらいカッコよくて、いつも負けそうになるくらい強くて、芝居に熱くて、優しい植ちゃんが大好きで尊敬していました。一緒に走れて良かった。
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衣装の惠藤さんと渡辺先生からの愛のこもったパーカー。
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下には全員の名前がプリントされているのですが、最後の方に粋な計らいが。

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今までの歴代キャストのイニシャルが…。本当さ、こんな愛のこもったパーカーを僕は見たことないですよ…。こういう所にペダステのカンパニーって無敵だったんだなって感じます。全員で全力で走ってました。助けて助けられて。みんながいなかったらここまで来れなかった。本当に、本当にありがとうございました。
一生の思い出であり、一生で最大の青春を感じた。
友達がたっくさんできたよ。
いっぱいの人。本当ありがとうっ。


たくさん書いてたら遅くなっちゃいました。
すみません。





舞台『弱虫ペダル』にご来場いただきました全てのお客様、DVDやライブビューイングをご観賞いただきました全てのお客様、誠にありがとうございました。
またお会いできる日を心より楽しみにしております。




小野田坂道 役を演じさせていただきました村井良大でした。