先日、3月13日の投稿について、いくつかご意見頂いたので、改めて、思うところを書きます。
岸田政権の3年間、官房副長官・総理補佐官として、総理の近くで仕事をさせて頂きました。その間に持った、強い問題意識の一つは、「日本の総理大臣は、あまりにも忙しすぎる」ということです。
我が国の総理大臣は、各省庁からの政策レク・多数の会議・面会・外交日程、そして国会日程など、休む時間は本当にありません。
首相動静が、毎日出ていますが、そこには出ていない、打ち合わせは山ほどあります。
私も、岸田政権当時、度々、夜明け前や夜更けに、総理の時間をもらって打ち合わせに伺っていました。
いうまでもなく、「総理大臣の時間の使い方」は、国益に直結する重要事項です。24時間の限られた時間を、この国と国民のためにどう使うのか。これは、我々一人ひとりが、しっかり考えなければいけない、国政上の重要論点です。
私が、身近で総理をみていて感じたことは、総理大臣は、総理にしかできない、首脳外交・政策判断に、より多くの時間を割くべきではないかということです。また、休息の時間もしっかりとって、総理にとって最も重要な任務である、国の最重要事項での「適切な判断」を行って欲しいということです。総理大臣も人間です。いつ何時起こるかわからない危機に適切な判断を下し、さらには長期的な国家の課題への向き合い方を熟考するには、日々の業務から解放される一定の時間が欠かせません
その上で、皆様にもお考えいただきたいのが、総理の国会出席です。先日も書きましたが、我が国の総理大臣は、諸外国と比較しても、国会での質疑対応に多くの時間を割いています。
国立国会図書館の資料によれば、首相または大統領が国会で発言した日数は、米国が1日、英国が50日、ドイツが13日、日本は72日となっています。また、我が国のように、朝から夕方まで約7時間にわたり、行政府のトップが質問に対応し続ける例は、世界的に極めて稀です。さらに、総理の発言は非常に重たいこともあり、国会でのあらゆる領域での質問に備え、事前の答弁準備には膨大な時間を要します。勉強会が未明までかかったり、早朝から始まったりすることも頻繁にあります。
岸田総理は、2024年の通常国会で、約3200回国会答弁をしました。その話を、岸田総理が、首脳会談の雑談時に披露したことがありましたが、相手国の首脳が、非常に驚き、「そんなに議会に出て、いつ官邸で仕事をしているんだ、いつ休んでいるんだ」と回答されていたことが非常に印象的でした。
我が国総理にとって、国会審議が、大きな負荷になっていることはまぎれもない事実です。
当然、国会は「国権の最高機関」であり、国会審議が重要であることは論を待ちません。しかしながら、国際環境が緊迫し、国内的にも課題が山積する中、総理のパフォーマンスを最大化するために、国会審議の在り方をどうしていくのか。国政上の重要課題として、国民全体で、しっかり考えていく時期にあると思います。
私自身を含め国会議員は、有権者の声を代表するために国会審議に臨んでいます。国会審議のあり方を時代に即した建設的な形に変えていくためには、何より国民の皆様の意見が大切です。
私も、皆様の声を伺いながら、自身の立場で、「本当の意味で充実した国会審議」と「総理のパフォーマンスの最大化」が両立できるための環境整備に、全力で取り組んで参ります。


