さて先週言ってた通りこの金曜日にトラペジウムを見てきました。
出来る限りネタバレには気をつけるが、多分完全に回避しながら感想を書き切るのは無理だと思うから、ある程度のバレは出るよ。
堪忍しておくれやすー!


まあいろんなレビューで出てきてると思うが、まずアイドルに憧れてアイドルを目指している主人公の東ちゃんの行動力は鬼。
冒頭から他校乗り込んでかわいい子物色するっていうとんでもねえ奴。
で、この学校で見つけた子を南高だから南ちゃんって呼ぶんだが、別に名前に南が入ってるわけではないためフル無視なのもうこの時点でちょっとサイコ。
てか、東西南北っててっきり全国津々浦々の話だと思ってたから全然そうではなかった()

この辺からどんどん東ちゃんのアイドル至上主義が見えてくる。
皆で仲良くするのも、ボランティアに参加するのも、しれっとテレビ出演狙ってるのも全部その目標のため。
それでありながら、3人には全くその目的を話さず、理想通りにいかなければすぐに期限も悪くなるという感じ。
東ちゃん:"4人"揃ってこれとこれとこれやらないと、テレビに見つからないからアイドルになれないじゃん!
3人:みんなで何かするの楽しいね くらいな違いがあるわけだ。

こんな流れがまだ序盤で出てくるという事で分かると思うけど、アイドルになるためにみんなで友情と努力を積み重ねて、最終的に私たちはアイドルになれました!とかいう綺麗なお話では全くありやしません。

実際、いろいろあって事務所所属のアイドルにはなれるんだが、野外ライブで自分以外口パク指示で結果グループの雰囲気悪化、ファンレターが自分だけ少ない、とどめにアイドルとして売り出し中のこの時期に北ちゃんには3年付き合った彼氏がいることが発覚!とかいろいろあり。
この彼氏発覚時の問い詰め顔と「彼氏がいるなら友達にならなきゃよかった」発言は最高にやってましたぞw

良い言い方をすれば本気だからこそだし、これくらいの性格ややる気がないとアイドルとかいう選ばれし人類にはなれないのだろうとは思える。
むしろお前らは全員私が輝くための飾りでしかないというような性格の方が長生きできるんだろうとも思う。
ただ、それは1人じゃなく4人が同じ目標を立ててるからこそであり、例えば人前に出るのが苦手な西ちゃんが壊れた時なんて、アイドルは最高に輝いてる存在なんだから、こんな所で挫けてどうすんの?アイドルになれば何も関係ないのに。みたいなやり取りがあったりするわけ。
この圧倒的な温度差がまた刺さる。
挫折はアニメあるあるだし、一般アニメなら一緒に頑張ろうよ!って引き止めたり、追いかけた先で話をしてまた全員で前を向くシーンなんだよね。
でもこの作品は、ここが転機となって崩壊する。
悪い言い方をすれば、このまま私に着いてくればみんなでアイドルになれるんだよ!?っていう上から目線のP的立ち位置なセリフなので、元からアイドル志望じゃない子が前を向けるわけがない。
彼氏いるなら~発言も含めて、そういう極端な思考や自己中の権化系が苦手な人は絶対に東ちゃんが好きになれないと思うから、間違いなく人は選ぶね。
ワイ君はこういう人のダーティーな部分が見えるのは大好きなので、普通に楽しめた部分でもある。

あとはそうだな、キャラクターのバックボーンについてはペラペラ。
特に北ちゃんとかは結構な過去もってるけど、割とあっさり描かれるんでそういうのでいいんだ!?とはなった。

いろいろあっても最終的には各々やりたいことを見つけてっていう終わり方をするし、個人的にあの写真の演出は好きだった。
ただやっぱり、アイドルを目指している女子高生を描いた話ではない。
青春やスポ根要素が醸し出す異質感。

もう見てからある程度時間経っちゃったのと言語化は苦手なのでこの辺にするわ。
多分いい事言おうとして失敗してるからまあ大目に見てくれ()

ちなみに細かい心情描写とかは、原作の方がもっと細かいらしいので、気になるならそっちも読んでみてもいいかもね。

面白かった、面白くなかった。そういう一言で片づけるには惜しい作品だったと思いましたまる