「君との日々を」 | 村岸カンナオフィシャルブログ「カンナオフィシャルブログ」Powered by Ameba

「君との日々を」

みなさん、こんにちわ。

いかがお過ごしですか?



10月だというのに


妙に暑かったりして


衣替えをしたものの何を着て出かけたらいいのか全然わかりませんね。


困ります。


秋が無いなんて嫌ですよね。


さてさて


みなさんももう忘れていたかもしれませんが


アルバムのライナーノートが途中になっておりましたのですよ。


今日はその続きを。




「undercurrent」10曲目収録「君との日々を」




この曲についてはいろいろな想いがあります。


結局全部想いがあるってことになってしまうんですが。


この曲を書いたのはデビューよりも前ですね。


当時たいていの人にとにかく詞が長いと言われました。


自分でもそれはわかっていて


それでもこのつらつらと書く


お話のような詞をなんとか削ることなく


すっきりさせることなく


ひとつの「歌」として成立させたいという想いはあるものの


それをライブやパフォーマンスで伝えるのに本当に苦労して


一時はライブでも一切歌わなかったし


歌えなかったです。


時間がかかりました。


レコーディング時でもまだまだだなと思いますが


それでもこれがわたしの音楽


と言える強さを私自身が持ちたいといつも願っていたし


この曲を通して特に知ってもらいたかったんですね。


だからこの曲を聴いてもらいたくて


「undercurrent」というアルバムが生まれた


と言っても過言ではありません。


レコーディングは無謀にもチェロのみで。


でもそれも当初から決まっていました。


誰からも愛される曲ではないかもしれない


少しも派手じゃない曲でも


これを聴いてもらうためにはチェロ一本しかないと思ってました。


ただ


チェロのようなピッチの不安定な楽器で成立させることに反対の声はありましたが


わたしはやって良かったと


そう思ってます。


この曲だけ妙に生々しいとも言われましたが


今の時代CDや世に出る音楽を聴いて


この人歌下手だなあと思うことってほとんどないくらい


いくらでも歌を正しい音や位置に作ってしまうことができるんですが


これは本当にその日のわたしのありのままであって


不安定なブレスも


チェリストの座る椅子の音も全部そのまま入っています。


実はリリース前


もう一度この曲だけレコーディングし直したいと思ってレコーディングスタジオで悩んだことがありました。


ちょうどそのあたりで自分の歌唱法で課題だったことに光が差した出来事があって


その上


なんて言ったらいいのか


この歌そのままの気持ちの自分がその日その時の気持ちとしてあったんですね。


きっと曲を書いたときよりも強く。


だから今日はあれ以上の君との日々をが歌えるかもしれないとそう思ったんですね。


だけどレコーディングとはその時の記録でしかない


そのことを思って


今日よりも明日


明日よりも明後日


生きて想いがある限り


きっともっといい歌が歌えるようになっていくのだろうと


そう思って


あの日の自分を今回は収録しました。


そういうこともあってか


リリース以降


この曲を歌うときはいつもいろんなことを思いながら歌っています。


長いけど


映画を一本観たような


そんな気持ちを感じてもらえたらいいなと


そんな風に思う曲であり


女だってそんなに強くはないのだよと


上手に前には進めないのだよと


わたしは人からかなり気の強い女だと思われるんですが


これがやっぱりわたしの「undercurrent」でしょう。


ぐだぐだなわけです。


でもきっとみんなそうだろうと思っています。


ライブの度に


今日はどんな君との日々をを歌える自分なのか


自分に少し期待している自分がいる


そういう曲です。


ああまた長くなってしまいましたが


ゴールまであと2曲。


最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。


それではみなさん


素敵な一日を!


あ、11月のライブ情報、ホームページの方チェックお願いしますね。


また改めてお知らせしますが。



kanna



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