「HOME」
みなさん、こんばんわ。
いかがお過ごしですか？
何やら明日明後日台風が上陸するとかしないとか。
月曜にはリハの予定ですが無事できるのかどうか心配になってきましたが。。
そんなこんなでアルバムライナーノートの続きを。
「undercurrent」９曲目収録「HOME」
この曲は今回のアルバムのリード曲になっています。
一応。
書いたのは今から２年くらい前でしょうか。
ライブのMCでは何度かお話してますが
冬の北海道への帰省というのは天気の影響で飛行機が飛ばなかったりすることも多く
結構やっかいなんですね。
それでおそらく２年前の冬、函館から東京に帰る手段をあえて新幹線にして帰ったことがあるんですね。
それは何かわたしの中で
飛行機は１時間弱で帰れるところを
あえて時間をかけて帰りたいという気持ちもあったのかもしれませんが。
その帰りの新幹線の中でほぼ頭の中でこの歌詞はできあがってました。
地方から東京に出てきた人はきっとわかると思うんですが
わたしは１７歳で東京に出てきて
それからデビューするくらいまでは自分の故郷をあまり愛せなかったんですね。
改めて振り返ることをしなかったかもしれないんですが。
ただいつごろだったか
ある人に
「死ぬ前にあと何回親に会えるか考えたことがある？」
と聞かれたことがあったんですね。
その時に思ったわけです。
私たちのように親元を離れて
年に１,２回の帰省があるかないか
だと確かにあと何回あるだろうと。
それからでしょうか。
自分と親とのこと
関係
いろんなことを考えるのと同時に
生まれ育った街への想いがいつのまにか変わっていることに気付いたんですね。
それが年齢のせいだと言われればそれまでかもしれませんが。
そんなことから私の中にずっとあったテーマがこの家族と故郷のことで
その両方について今の私が感じることを凝縮したのがこの曲なのかなと思っています。
街並み、人、想い
変わっていくもの
変わらないもの
これが日々の中にはあって
そのことをこの「HOME」という作品の中で描きたいなと思いました。
タイトルはベタベタでいかにもだなと我ながら思いますが
この一言ですべてが表現できるわけで迷いはなかったですね。
レコーディングでのイメージカラーは北国の冬の暖炉の色でした。
外は寒いんですが
中は暖かい。
なんかそれがこの曲に自分が抱くイメージでした。
レコーディングエンジニアの藤巻君ことふっさんは札幌出身なんですが
帰省時にこの曲を聴きながら帰ったよと言っていて
なんかそういう寄り添い方のできる曲になれたのかなと思うと
嬉しかったですね。
ちなみに歌詞にあるタクシーの運転手さんのエピソードなんかはノンフィクションで
駅までのタクシーの中でおじさんが話してくれたんですよね。
自分は３０才前まで高円寺に住んでいたんだって。
ついこないだ東京に行ったら知ってるお店がほとんどなかったなあと。
自分はいろんなことに疲れて函館に帰ってきたんだよという話を聞いて
それが今思うとこの曲をカタチにするきっかけだったのかもしれません。
誰しもそういう迷いや葛藤を経て生きているんだなと。
今これを書きながら
あのおじさんに聞いて欲しいなと思いましたね(笑)
さてさて結構このライナーノーツ引っ張ってますが
次回はいつになるやら。
でも意外とすぐに更新するかもです。
そう、気分次第です、すいません。
ではここで次回のライブのご案内を。
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