「undercurrent」~「19才」 ライナーノーツ | 村岸カンナオフィシャルブログ「カンナオフィシャルブログ」Powered by Ameba

「undercurrent」~「19才」 ライナーノーツ

みなさん、こんにちわ。
いかがおすごしですか?

いやあ早いものでもう8月です。

今週からまたかなり暑いそうで

エアコンを使わないで乗り切れるかどうか今週にかかってるなという感じですが

この夏はいろんなことがあってすごく充実してました。

もう夏の終わりみたいですが。


前回お約束した1stアルバム「undercurrent」のライナーノーツをここらで始めてみようかなと

思っていますが

ゆっくりゆっくり行きますので

どうかお付き合いくださいね。


さて第一回目は「19才」と行きたい所ですが

やはりまずはこの「undercurernt」について。

とにかく

これがわたしと言える1枚を作りたいという想いのもとにレコーディングを始めました。

今のご時勢

いくらでも生の楽器を使わずにレコーディングもできるのですが

それでは何の意味もないので

楽器の音にも1曲1曲のヴォーカルの録音環境にもできる限りこだわりました。

しかしながら時間に限りはありますから

まあ大変でしたよ。

全曲セルフプロデュースということで

最初のオケのレコーディング期間の3日間はほぼ寝てません。

わたしが迷いなく突き進めなければ

指揮は取れない。

そう思うと恐ろしいかつてない集中力を発揮することになり

本当にこの経験が身になってます。

迷わない

ブレナイ。

このレコーディングが去年なので1年経った今思うことは本当にこの経験があって

今日現在わたしは

この曲達をみなさんに聴いてもらう場所を持ったことで

ヴォーカリストとしても違った表現のできるヴォーカリストになれたのではないかなと。

今はそんなことを思っていますので

次の作品に乞うご期待ですよ。

あれもう次の話になっちゃいましたが。

そんな訳で改めてこのアルバムはわたしの汗と涙の結晶です。

でもレコーディングというのはやはり記録であって

その時のベストだと思います。

でも日々人は進化していきますから

正直

もっとああすればとか

こんな風にしていれば

がゼロではないわけです。

でもそれがある限り人は前に前に歩んでいくのだと思っているので

みなさんには村岸カンナの2013年6月時点での記録として耳を傾けていただけると幸いです。


さてそんなアルバムの1曲目には「19才」を選びました。

この曲は収録12曲中おそらく一番初期の段階に作った曲で

これまでのライブではほぼ毎回歌ってきました。

今思えば本当に赤裸々な歌詞に

歌いやすさとは無縁のメロディ進行

かつてはライブで自分の首を絞める曲3本の指に入っていました(笑)

おいおいって思うかもしれませんが本当にそうなんです。

楽器もまったくというほどできない時期に作っているので

ただ自分が行きたいように行く

その素直さだけは抜群という楽曲です。

これまでもいろんなサウンドでレコーディングを重ねてきた楽曲ですが

今回のピアノとチェロのみ

個人的にはこれがわたしのベストと感じる編成です。

かつて19才だった人も、これから19才になる人も

19才って大人になりきれないけど子供じゃない

とても複雑なお年頃ですよね。

今はもう失くしてしまったかもしれない

まっすぐな気持ちがあったからこその想いがあるのかなあと

今は改めて思うのです。

そんな曲です。

このタイトルを19才にした理由は直感的にでした。深い理由はなかったと思います。

ただちょうどこの曲を作ったその当時のスタッフに

「浜田省吾好きなの?」と聞かれましてね。

それまで1曲もちゃんときいたことなかったんですが

浜田省吾さんの「19のままさ」という歌があることをその時知るんですが

世代的には尾崎豊さんが好きだったわたしは浜田さんの楽曲たちにかなりの衝撃を受けまして。

ハマショウハンパナイと。

ほかにも実はタイトルの被ってる曲が多いことを知るんです。

真似じゃないですよ!本当に。

それでライブにも行ってもういろんな曲を聴くわけで

実は東京での記念すべき初ライブでは

浜田さんの「もうひとつの土曜日」をカヴァーしていた

という多くの人が知らない事実をここで暴露します。

19才ってやっぱりなにかしらある年頃なんだと思います。

あれ、わたしの好きなアーティストは浜田が多いな・・・・。


そうそうレコーディングの時には

エンジニア、ミュージシャン全員が共通認識を持ってレコーディングできるように

1曲ごとにわたしが思うことを書いたノートのようなものを渡してまして

たとえば

「柔らかい音」とか

「硬い音」とか

この言葉の捉え方は本当に人によってさまざまだと思っているんですね。

ぽい

とか

そういう曖昧な表現も困惑させるなと。

それでわたしが考えたのは曲ごとにテーマカラーを提示させていただいて

そのカラーの認識のもとにレコーディングすると。

そしてこの「19才」はセピアでした。

セピア色、みなさん感じてもらえましたか?


そんなこんなで次回もお楽しみに!

みなさん

素敵な一日をおすごしくださいませ☆

kanna










undercurrent/high numbers dream.

¥2,500
Amazon.co.jp