善き人のためのソナタ | 村岸カンナオフィシャルブログ「カンナオフィシャルブログ」Powered by Ameba

善き人のためのソナタ

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みなさん、こんばんわ。
いかがお過ごしですか?


シルバーウィークとかいう

変な名前の連休は

もう終わりなんでしょうか?


どこも人で混雑していましたが

みなさんは楽しめましたか?


私はというと

連休だから何ということもなく

まあ普段との違いと言えば

ここ何日かで

映画館とDVDとで

いつにもまして映画を見まくりました。

そのほとんどが重いテーマのものでしたが

素晴らしい作品の数々に

またひとつふたつと

自分の中に新しい何かが芽生えるのを感じたのです。

世界には

知らないことが多すぎて

知りたいことが多すぎて

わたしは多分一生

退屈という言葉に縁がない気がします。


見終わったばかりなので

ある作品について少しだけ。



『善き人のためのソナタ』


2007年アカデミー賞外国語映画賞を受賞したドイツ映画。

当時日本では公開前のこの映画を

アカデミー授賞式で初めて知り

何に驚いたって

この邦題

タイトルです。

見たくない人いたら

手挙げて

ってくらい

たとえて言うなら

村上龍さんの

『限りなく透明に近いブルー』

っていうタイトルを初めて見たときの


これは読みたくなるなあ

という感覚に近い感じでした。

それからというもの

頭の片隅にある

見なきゃいけない映画リストの上位にありながら

なかなか機会がなく

やっとのことで見ましたが

やはり

よい。

普段あまり耳慣れないドイツ語ですが

最近はドイツ映画を何本か立て続けに見たことで慣れたのか

グッと感情移入できまして。

あらすじを簡単にいうと

東ドイツ時代のシュタージと呼ばれる国家保安省で働く主人公が

反体制と思われる芸術家の監視、盗聴の任務を任されるのですが

次第に

その芸術家たちの思想に

心惹かれていく

というような

話。

タイトルにある

『善き人のためのソナタ』

とは

劇中に監視されている芸術家(職業は劇作家)が


『この曲は本気で聞いたらどんな悪人も善人になる』


というセリフと共に弾くピアノソナタなんですが

これ

監督いわく

作曲家に依頼する際

『ヒトラーと2分間だけ対面できたとして、その時に言葉を交わすことはできないとする。その時に音楽で彼の何かを変えられるとしたらそこで聞いて欲しい曲』

だったとのこと。

主人公はこの曲を聞いて

心揺さぶられます。

人間の心は

どんな状況下でも

無防備なんだなと

心底思いました。


心に響くものには

間違いなく人間を変える力がある

そう思えることは

音楽の道を歩む自分に

勇気をくれます。

まあどんな道にいようとも

大切ですけどね。


いい映画を見て

ご機嫌です。

寝ます。

写真は

前回のライブのもの。

多分すごく小さい気がしますが

とりあえず一枚載せてみました。


サイズなどちゃんとしたものを

改めてホームページに載せるように

お願い中です。

みなさん

おやすみなさいませ☆
Kanna