みだれ髪
いかがお過ごしですか？
東京の夏は暑い。
夜でも容赦なく暑い。
ゆっくりと函館で過ごす時間は
本当に久しぶりでした。
例えば
ふと一人立ち寄った五稜郭公園のお堀をぼんやり眺めてみたり
美術館でぼーっとしたり
珈琲を飲みながら語らうおじいさん達の
訛りの響きに懐かしさを感じたり
なんてことない時間が
驚くほど心地良く感じられる日々でした。
しかし
東京に帰る日の朝はいくつになっても慣れません。
むしろ年を重ねるほどに家族と離れるのが寂しくて
見送られる時は
涙をこらえるのに必死です。
家族と離れて暮らす人なら
誰しもそんな思いを胸にしながら
日々を生きているのだと思います。
だからこそ
寂しさを力に変えたい
そんなふうにいつも思います。
でもこんなんでわたしは
いつになったら
大人になれるのでしょうか。
写真は祖母が大切にしている貴重な本の中から
これはカンナにと言ってプレゼントしてくれた
与謝野晶子のみだれ髪。
表紙もさることながら
中にもカラフルな版画のページがある
かなりおしゃれな本。
一冊単位では買えない
非売品のものだそう。
情熱の歌人
与謝野晶子かあ。
その昔
俵万智さんが
みだれ髪を俵万智流に訳したもの
たしかそれをチョコレート語訳と呼んでいましたが
それを買って読んだ中学生の時は
恋が何かをわからなかったのか
うーん難しい
と思ったのを覚えています。
26歳になった今
このみだれ髪をもう一度読んでみようと思います。
みなさん
素敵な週末を
お過ごしください☆
Kanna