くちびるNetwork | analog☆歌謡曲

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おもに80年代〜いまの音楽についてすきかってにつぶやきます。

くちびるNetwork / 岡田有希子 1986年1月29日リリース


2016年4月、少し遅くなりましたが
今年は岡田有希子が亡くなってから、ちょうど30年。
詳細や最後のリリースとなったこの楽曲について
もう詳しく語る必要もないでしょうが
改めて追悼の意を込めて簡単に振り返りたいと思います。

この『くちびるNetwork』の前年7月、
2曲前の『哀しい予感』で
突然ショートカットにしたユッコは
ビジュアルも楽曲も急激に変化していきます。
奇しくも哀しい予感(前兆)はこのころから
始まっていたのかもしれません。


発売は1986年1月29日、8枚目のシングルとしてリリース。
カネボウ化粧品「レディ80BIO カラーネットワーク」
「86年春のバザール」のCMソングとして使用されました。
CMには本人主演はなく、沢口靖子がイメージキャラクター
を務めていました。

作詞は当時結婚後芸能活動休止中だった事務所の先輩
松田聖子(seiko名義)
作曲は坂本龍一、アレンジはかしぶち哲郎と
ヒット間違い無しという話題性ある顔ぶれが集結した楽曲でした。
その分、サンミュージックの期待、レコード会社の力のいれ方は
相当なものだったに違いありません。


その頃、同時に放送されていたドラマ『禁じられたマリコ』
初主演連続ドラマの撮影、シングルとアルバムのレコーディング、
きらびやかなアイドルの肖像の裏に
ユッコにどれだけのプレッシャーがあったのか計り知れません。


主題歌は藤ゆうこ『銀雪の浪漫』


さて、
この『くちびるNetwork』においても
初回盤と通常盤が存在します。
初回盤はスリープケース仕様
ジャケはレーベル通常盤と同じものです。

初回盤は現在でいう紙ジャケ(ビニール袋にレコード盤が入った)
スリープケース(と呼ばれていました)仕様
(裏面ジャケにはキャニオンレコードの印刷有)


通常盤は
二つ折りジャケット
(裏面ジャケにはキャニオンレコードの印刷無)




そして、亡くなる直前1986年3月21日には
4枚目のアルバム『ヴィーナス誕生』がリリースされます。

それまでのアルバムとはガラリと変わり
1曲1曲の完成度が高く、
少し幻想的な印象のアルバムとなりました。
突然大人になってしまったような
突然置いていかれてしまったような
その後ユッコがたどる運命と、このアルバムが
なにか不思議にシンクロしていたのを覚えています。



1986年4月1日には扶桑社から
同名の写真集が発売されたましたが、すぐに回収。
しばらくの間、古本屋等では高騰となり入手困難でしたが
16年後の2002年、完全復刻版として発売されました。


そして、もしあの出来事が起きなかったなら
翌5月14日には『花のイマージュ』が発売されていました。
キャニオン側の自粛(彼女の死を商売にしないという誠意として)
によってしばらく日の目をみませんでしたが
1999年3月17日リリースの『メモリアルBOX』に初収録され
お蔵入りにならずに本当に良かったです。



最初で最後のオリコンチャート1位獲得
自己最高のヒット曲にして代表曲となったこの楽曲ですが
どこか悲しい曲になってしまったのは
本当に残念でした。
彼女の存在が封印された時代もありましたが、
30年たった今、
中川翔子や事務所の後輩にあたるさんみゅ~等に
カバーされるまでに時は流れました。
この最後のシングルにとらわれず
ユッコの残した作品がいつまでもどこかで流れて
そして歌い継がれることを祈って
合掌。




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