アマリリス | analog☆歌謡曲

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おもに80年代〜いまの音楽についてすきかってにつぶやきます。

アマリリス/渡辺美奈代 1987年7月29日リリース
$BIN☆KAN 歌謡曲(仮)

秋元康に「アイドルになるために生まれてきた子」といわしめた
渡辺美奈代、おニャン子クラブ在籍時、最後の5枚目ソロシングル。

夏にはピッタリのこの曲は
後藤次利には珍しいミディアムバラード作品です。

同じおニャン子の渡辺満里奈とよく比較される彼女ですが
大手タレント養成所、ジャパン・アーチスト・オフィス出身とあって
アイドル曲の王道ともいうべきデビュー曲『瞳に約束』や
『TOO ADULT』『PINKのCHAO』のような
ちょっとはじけた曲まで
低音もしっかり伸び、幅広い歌い方ができる
なかなかの歌唱力の持ち主でもあります。

夏を経験して大人になってゆく的な曲はよくありますが
サビの歌詞のように~
♪わたしを待って 待って
心だけ待って 待って
大人にならないで 急にひとり
お願い待って 待って
あの人を待って 待って
不安げにうつむく アマリリス

$BIN☆KAN 歌謡曲(仮)
この歌ではちょっと切なく
大人になる夏の逆説を唱えます。

個人的には
渡辺満里奈が、背伸びした都会的少女であるなら
渡辺美奈代は不変的な女の子像を表現していたと思います。
おニャン子という集団を<特権>としていたメンバーが多かった中
渡辺美奈代はおニャン子という<足枷>がもし無かったなら
売れる売れないを別として
もっと純粋にその世界を表現していたかもしれません。

その証拠として、この曲の後にリリースされる
『ガールズ・オン・ザ・ルーフ』『両手いっぱいのメモリー』や
『ちょっとFallin’Love』~『WinterスプリングSummerフォール』
まで続いた鈴木慶一(作曲)作品と良作が続きます。
後期少々迷走しましたが、
ベスト盤は一つの作品として聴ける、80年代いっぱしのアイドルです。

$BIN☆KAN 歌謡曲(仮)
$BIN☆KAN 歌謡曲(仮)


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