箱根登山鉄道沿線(2016.6.28)
murabie@はこね46号新宿行きです。
昨春に仕事で箱根登山鉄道沿線に出向いたのですが、その時に思いついた
紫陽花の美しい時期の旅を実行に移すことにしました。
新宿からロマンスカーに乗車して居眠りしながら小田原まですすみ、
旅を始める前にしとしと雨の降る小田原の街に出てみました。
前から気になっていた、伊豆箱根鉄道の徒歩圏内にある隣駅の緑町駅に
行ってみたくて駅を後にし、ひがし通り商店街の短いけれどにぎやかな商店街を
抜け、通りを渡って住宅街の中に入り組む路地に入り込み、そしてレトロな
雰囲気さえ感じる素朴な小さい飲食店の並ぶ通りを進めば、その片隅に
小さな無人駅が佇んでいました。
大雄山線の線路は新幹線の高架をくぐってカーブを切っているところで、
ステンレスの列車もかっこよくカーブを切ってゆっくりと入選し、もうすぐ
そこに見えてしまっている小田原駅へ向かってゆっくりと旅立っていきました。
帰り道も似たような道を行きましたが、交差点の付近にある大きな寺院の短い
参道には早くも紫陽花が鮮やかな赤紫や青色の花をつけており、気分を
盛り立ててくれました。
小田原駅に歩いて戻り、今日使う箱根登山鉄道線のフリー切符を購入し、
まずは小田急線の車両に乗って箱根湯本を目指します。
盛りを過ぎたか少しくすんだ感じの紫陽花が斜面の足元に姿を見せる
線路は箱根板橋から内陸にかじを取り、丘陵に囲まれて奥まで伸びる
早川沿いの谷間を進んでいきます。交換のため停車した入生田駅で三線軌条を
しっかり確認しつつ、さらに列車に身を任せると、周囲はみるみる山深くなって
行き、早川の流れがとうとうと流れるほとりに開ける箱根湯本の街へと
たどり着きました。
いったん箱根湯本で駅の外に出て、早川の対岸まで橋を渡れば、丘陵の足元に
佇むホテルを囲むような森の足元に、鮮やかな色とりどりの花を咲かせる
紫陽花の群落があり、傘をさしながらたっぷり滴を蓄えて美しいばかりの
姿となる紫陽花の花の姿を楽しんでいくことができました。
そしてここから山の方へ向かう線路は急こう配で坂を上っていきます。
とりあえず温泉街の建物に囲まれつつも、少し色あせた紫陽花の花に彩られて
坂を上り始める列車の姿を、駅に通じる跨線橋の上から眺めていました。
箱根湯本駅から最新型のアレグラ号に乗ってさらに奥を目指すと、線路は
みるみる間に温泉街の上空から深い森へと進み、いくつかのトンネルを抜け、
ホームに大量の色鮮やかな紫陽花が咲き誇る山間の無人駅の塔ノ沢に
たどり着きました。
塔ノ沢でいったん列車を降り、下りホームに咲き誇る赤や青の紫陽花の花や
上りホームのさらに大量に咲き誇る白や赤や青の紫陽花の花に囲まれる
ベンチや駅名表、そして往来する列車の写真を、何本も列車をやり過ごしつつ
暫し楽しみました。上りホームに隣接する銭洗弁天の鬱蒼とした境内に入り込ん
だり、ホームを渡る橋からさらに山に登る遊歩道のような鬱蒼とした森の中の
小道に入り込んで、トンネルに挟まれるようにして穏やかにたたずむ小さな
無人駅が紫陽花に彩られつつ何本も列車を迎え入れる様子をしばし楽しみました。
塔ノ沢を後に強羅行きの列車に乗り、名調子の車掌さんの案内に笑わせられ
ながらたくさんの客と一緒に少しだけ山を登り、出山鉄橋を渡り
出山スイッチバックで折り返し、山深い車窓にさわやかな色どりを与える
紫陽花の花を愛でながら登っていきます。車掌さん曰く不自然に紫陽花が
たくさん植わっているところに差し掛かると、山から下ってきたレールが
合流してきて、2つめのスイッチバックの大平台駅にたどり着きます。
昨春の旅で紫陽花の季節にまた来ようと思うきっかけになったのがこの駅の
まさにこの線路で、やはりこの時期大量の鮮やかな紫陽花の花に埋め尽くされて
いました。
ここは分岐、合流する線路際で、遮断機のない踏切を通り列車をすぐ近くで
大迫力で眺められるところで、この時期その紫陽花の鮮やかさが加わり、
しとしと雨の降る中とても明るく美しい風景を楽しむことのできるところと
なっていました。上から降りてくる列車、下から上がってくる列車を何本も
出迎え、山の上へ、山の下へ送り出しながら、紫陽花の花に足元を固められて
かっこよく走っていく登山電車の雄姿を、たくさんカメラに収めることが
できました。
大平台からさらに強羅方面へ進み、上大平台信号所で折り返してさらに進み、
宮ノ下、小涌谷と山を登り続けると、急カーブを繰り返しながら急斜面を
ゆっくりゆっくりこなしていく列車に接触するほどの近くまで、鮮やかな
花を咲かせた紫陽花が枝葉を伸ばしてくる様子を楽しむことができました。
屋外美術館のある彫刻の森駅でもいったん下車し、駅周辺の紫陽花の見どころ
を探して彷徨いました。小涌谷を過ぎれば山登りも大体ひと段落といった
ところで、立ち込める霧の中、踏切を渡って駅裏側に回り込んで湯本方面へ、
線路と並走するような道を歩いていくと、ここでも線路沿いに紫陽花の花が
たくさん鮮やかに咲くさまを眺めていくことができました。
牛乳屋踏切というらしい歩行者専用の踏切を渡ると、道はさらに細い小道となり、
大量の鮮やかな紫陽花の花にまさに囲まれるような道となり、その紫陽花越しに
またも列車がかっこよくやってきて走り去っていく様をたっぷりと楽しむことが
できたのでした。
あとは強羅行きの列車に一駅だけ乗れば終点の強羅となります。
いかにも観光地といった感じの小ぎれいな駅の周りに飲食店や土産物屋の
並ぶ駅で昼食をとり、引き続いてケーブルカーに乗り込んでとりあえず頂上の
早雲山駅を目指しました。
より急な勾配となった道沿いに、最初のうちはここでもまた鮮やかな紫陽花の
花にたくさん出会うことができましたが、あたりはだんだん山深く、森の中へ
入ってきて、現れる紫陽花の花も心なしか小さくなっていきます。このあたり、
見どころはまだまだこれからといった感じなのでしょうか。
交換をする中間地点を超えると辺りはまさに鬱蒼とした森となり、ケーブルカー
はゆっくりと終点の早雲山駅へと進んでいきました。
昨春に訪れた時よりもだいぶ静かだった早雲山駅は、まさに霧の中。
テラス状の展望台が駅前広場にあったのですが、あたりには何も見えませんでした。
せっかくなので一駅分だけ歩いて下ってみようと、雨のやまない外にでれば、
通じる道はバスも通る車道で、森の中をゆったりカーブを切って下り、
ほどなく上強羅の保養所の集まる領域へと進みます。
不意に道の上空をコンクリート製の建造物が横断し、歩道橋かと一瞬思ったの
ですが、実はそれがケーブルカーの線路で、階段を上ると森の中に通された線路
を木々越しに眺めることのできる坂道から、ちょうど坂を上っていく車の
姿を見つけることができました。
上強羅駅も森の中に佇む小さな無人駅で、小さいながらもホームには白い紫陽花、
そして上下の線路にもぽつぽつと紫陽花が咲き、ここでも何本か列車を上へ下へ
見送りながら、紫陽花とケーブルカーのコラボの写真を撮るべく楽しんだのでした。
山を下る列車に乗り込んで2駅だけ急坂を下って公園上駅に降り立ち、すぐ近くの
強羅公園を上から訪れました。
入り口正面に鮮やかな赤やオレンジの花を咲かせるバラ園が目立つのですが、
今日はそそくさとわき道に進み、この公園の中にも咲く紫陽花の花を愛でに
行きました。
園内の紫陽花は野生種っぽいヤマアジサイが多いらしく、線路際にたくさん
映えていたものに比べるとややおとなしい清楚な感じの、それでも近づいて
見ればしっかりと赤や青の鮮やかな花びらを持っている感じのもので、
それでも群落をつくっていればそれなりにどんよりした空に明るい雰囲気を
与え、たっぷりと水滴を蓄えてきれいな姿を見せてくれます。
園地の中心には噴水ができ、山上方向を見れば山並みや木々が背景となる
美しい風景となり、そして園地の片隅には茶室を擁する鬱蒼とした杜のような
庭園ができていて、ここにもヤマアジサイがつつましく美しい姿で佇んで
います。あじさい展という、栽培種の紫陽花を大量に展示する催しも
行われていたのですが、そんなものがなくても美しい紫陽花の姿を存分に
楽しむことのできる公園でした。
強羅公園の正門から外に出ると、すぐ近くに公園下駅があり、ここから強羅駅
まで、線路に寄り添う坂道を歩いていくことができました。
この道にも鮮やかな大きな花をつける紫陽花が大量に咲き誇り、行き交う
ケーブルカーを待ち構えて一緒にフレームに収めることを繰り返しながら
のんびりと坂道を下っていくことができたのでした。
強羅駅に戻るころにはそろそろ夕刻になっていて、あとは線路沿いに
ひっきりなしに現れる紫陽花の花を愛でながら、急カーブの山深い道を
ゆっくりと下っていく箱根湯本行きの下山列車に身を委ねるのみとなりましたが、
最後にさっき降りた大平台駅にもう一度降り立って、昨春存在を確認した
公衆浴場の姫之湯に立ち寄っていくことにしました。
地元の人たちに愛されているといった感じの公衆浴場で、小さい施設だけれど
小ぎれいで充分大きい浴槽には熱いお湯が満たされ、地元の人たちとともに
束の間のんびりゆったりとした時を過ごしていくことができたのでした。
大平台駅から湯本行きの列車に乗るころにはもう辺りはだいぶ夕暮れの様相と
なってきました。駅員のいなくなった駅から乗車し、スイッチバックをこなし、
大きくてにぎやかな箱根湯本駅に降り立ち、すぐに出発する新宿行きのロマンス
カーに、小田原までの座席券を買って乗り込みました。
ここから先の道はあたりもだいぶ明るく開け、建物も次第に多くなってくるの
ですが、列車は特急でありながらあまりスピードを出さずにあくまでゆっくりと
山を下り、ゆったりとした席を安価で存分に楽しむことができました。
そして最後に小田原駅の近くで地魚の海鮮丼など頂いて、これぞロマンスカーと
いった感じのLSEに乗り込み、小さな旅を締めくくろうとしているところです。
なお、実は先週も小さな旅に出ておるのですが、キーボードを忘れていくという
失態を演じ速報することができませんでした。
後日近いうちにご報告させていただきたいと思っております。
昨春に仕事で箱根登山鉄道沿線に出向いたのですが、その時に思いついた
紫陽花の美しい時期の旅を実行に移すことにしました。
新宿からロマンスカーに乗車して居眠りしながら小田原まですすみ、
旅を始める前にしとしと雨の降る小田原の街に出てみました。
前から気になっていた、伊豆箱根鉄道の徒歩圏内にある隣駅の緑町駅に
行ってみたくて駅を後にし、ひがし通り商店街の短いけれどにぎやかな商店街を
抜け、通りを渡って住宅街の中に入り組む路地に入り込み、そしてレトロな
雰囲気さえ感じる素朴な小さい飲食店の並ぶ通りを進めば、その片隅に
小さな無人駅が佇んでいました。
大雄山線の線路は新幹線の高架をくぐってカーブを切っているところで、
ステンレスの列車もかっこよくカーブを切ってゆっくりと入選し、もうすぐ
そこに見えてしまっている小田原駅へ向かってゆっくりと旅立っていきました。
帰り道も似たような道を行きましたが、交差点の付近にある大きな寺院の短い
参道には早くも紫陽花が鮮やかな赤紫や青色の花をつけており、気分を
盛り立ててくれました。
小田原駅に歩いて戻り、今日使う箱根登山鉄道線のフリー切符を購入し、
まずは小田急線の車両に乗って箱根湯本を目指します。
盛りを過ぎたか少しくすんだ感じの紫陽花が斜面の足元に姿を見せる
線路は箱根板橋から内陸にかじを取り、丘陵に囲まれて奥まで伸びる
早川沿いの谷間を進んでいきます。交換のため停車した入生田駅で三線軌条を
しっかり確認しつつ、さらに列車に身を任せると、周囲はみるみる山深くなって
行き、早川の流れがとうとうと流れるほとりに開ける箱根湯本の街へと
たどり着きました。
いったん箱根湯本で駅の外に出て、早川の対岸まで橋を渡れば、丘陵の足元に
佇むホテルを囲むような森の足元に、鮮やかな色とりどりの花を咲かせる
紫陽花の群落があり、傘をさしながらたっぷり滴を蓄えて美しいばかりの
姿となる紫陽花の花の姿を楽しんでいくことができました。
そしてここから山の方へ向かう線路は急こう配で坂を上っていきます。
とりあえず温泉街の建物に囲まれつつも、少し色あせた紫陽花の花に彩られて
坂を上り始める列車の姿を、駅に通じる跨線橋の上から眺めていました。
箱根湯本駅から最新型のアレグラ号に乗ってさらに奥を目指すと、線路は
みるみる間に温泉街の上空から深い森へと進み、いくつかのトンネルを抜け、
ホームに大量の色鮮やかな紫陽花が咲き誇る山間の無人駅の塔ノ沢に
たどり着きました。
塔ノ沢でいったん列車を降り、下りホームに咲き誇る赤や青の紫陽花の花や
上りホームのさらに大量に咲き誇る白や赤や青の紫陽花の花に囲まれる
ベンチや駅名表、そして往来する列車の写真を、何本も列車をやり過ごしつつ
暫し楽しみました。上りホームに隣接する銭洗弁天の鬱蒼とした境内に入り込ん
だり、ホームを渡る橋からさらに山に登る遊歩道のような鬱蒼とした森の中の
小道に入り込んで、トンネルに挟まれるようにして穏やかにたたずむ小さな
無人駅が紫陽花に彩られつつ何本も列車を迎え入れる様子をしばし楽しみました。
塔ノ沢を後に強羅行きの列車に乗り、名調子の車掌さんの案内に笑わせられ
ながらたくさんの客と一緒に少しだけ山を登り、出山鉄橋を渡り
出山スイッチバックで折り返し、山深い車窓にさわやかな色どりを与える
紫陽花の花を愛でながら登っていきます。車掌さん曰く不自然に紫陽花が
たくさん植わっているところに差し掛かると、山から下ってきたレールが
合流してきて、2つめのスイッチバックの大平台駅にたどり着きます。
昨春の旅で紫陽花の季節にまた来ようと思うきっかけになったのがこの駅の
まさにこの線路で、やはりこの時期大量の鮮やかな紫陽花の花に埋め尽くされて
いました。
ここは分岐、合流する線路際で、遮断機のない踏切を通り列車をすぐ近くで
大迫力で眺められるところで、この時期その紫陽花の鮮やかさが加わり、
しとしと雨の降る中とても明るく美しい風景を楽しむことのできるところと
なっていました。上から降りてくる列車、下から上がってくる列車を何本も
出迎え、山の上へ、山の下へ送り出しながら、紫陽花の花に足元を固められて
かっこよく走っていく登山電車の雄姿を、たくさんカメラに収めることが
できました。
大平台からさらに強羅方面へ進み、上大平台信号所で折り返してさらに進み、
宮ノ下、小涌谷と山を登り続けると、急カーブを繰り返しながら急斜面を
ゆっくりゆっくりこなしていく列車に接触するほどの近くまで、鮮やかな
花を咲かせた紫陽花が枝葉を伸ばしてくる様子を楽しむことができました。
屋外美術館のある彫刻の森駅でもいったん下車し、駅周辺の紫陽花の見どころ
を探して彷徨いました。小涌谷を過ぎれば山登りも大体ひと段落といった
ところで、立ち込める霧の中、踏切を渡って駅裏側に回り込んで湯本方面へ、
線路と並走するような道を歩いていくと、ここでも線路沿いに紫陽花の花が
たくさん鮮やかに咲くさまを眺めていくことができました。
牛乳屋踏切というらしい歩行者専用の踏切を渡ると、道はさらに細い小道となり、
大量の鮮やかな紫陽花の花にまさに囲まれるような道となり、その紫陽花越しに
またも列車がかっこよくやってきて走り去っていく様をたっぷりと楽しむことが
できたのでした。
あとは強羅行きの列車に一駅だけ乗れば終点の強羅となります。
いかにも観光地といった感じの小ぎれいな駅の周りに飲食店や土産物屋の
並ぶ駅で昼食をとり、引き続いてケーブルカーに乗り込んでとりあえず頂上の
早雲山駅を目指しました。
より急な勾配となった道沿いに、最初のうちはここでもまた鮮やかな紫陽花の
花にたくさん出会うことができましたが、あたりはだんだん山深く、森の中へ
入ってきて、現れる紫陽花の花も心なしか小さくなっていきます。このあたり、
見どころはまだまだこれからといった感じなのでしょうか。
交換をする中間地点を超えると辺りはまさに鬱蒼とした森となり、ケーブルカー
はゆっくりと終点の早雲山駅へと進んでいきました。
昨春に訪れた時よりもだいぶ静かだった早雲山駅は、まさに霧の中。
テラス状の展望台が駅前広場にあったのですが、あたりには何も見えませんでした。
せっかくなので一駅分だけ歩いて下ってみようと、雨のやまない外にでれば、
通じる道はバスも通る車道で、森の中をゆったりカーブを切って下り、
ほどなく上強羅の保養所の集まる領域へと進みます。
不意に道の上空をコンクリート製の建造物が横断し、歩道橋かと一瞬思ったの
ですが、実はそれがケーブルカーの線路で、階段を上ると森の中に通された線路
を木々越しに眺めることのできる坂道から、ちょうど坂を上っていく車の
姿を見つけることができました。
上強羅駅も森の中に佇む小さな無人駅で、小さいながらもホームには白い紫陽花、
そして上下の線路にもぽつぽつと紫陽花が咲き、ここでも何本か列車を上へ下へ
見送りながら、紫陽花とケーブルカーのコラボの写真を撮るべく楽しんだのでした。
山を下る列車に乗り込んで2駅だけ急坂を下って公園上駅に降り立ち、すぐ近くの
強羅公園を上から訪れました。
入り口正面に鮮やかな赤やオレンジの花を咲かせるバラ園が目立つのですが、
今日はそそくさとわき道に進み、この公園の中にも咲く紫陽花の花を愛でに
行きました。
園内の紫陽花は野生種っぽいヤマアジサイが多いらしく、線路際にたくさん
映えていたものに比べるとややおとなしい清楚な感じの、それでも近づいて
見ればしっかりと赤や青の鮮やかな花びらを持っている感じのもので、
それでも群落をつくっていればそれなりにどんよりした空に明るい雰囲気を
与え、たっぷりと水滴を蓄えてきれいな姿を見せてくれます。
園地の中心には噴水ができ、山上方向を見れば山並みや木々が背景となる
美しい風景となり、そして園地の片隅には茶室を擁する鬱蒼とした杜のような
庭園ができていて、ここにもヤマアジサイがつつましく美しい姿で佇んで
います。あじさい展という、栽培種の紫陽花を大量に展示する催しも
行われていたのですが、そんなものがなくても美しい紫陽花の姿を存分に
楽しむことのできる公園でした。
強羅公園の正門から外に出ると、すぐ近くに公園下駅があり、ここから強羅駅
まで、線路に寄り添う坂道を歩いていくことができました。
この道にも鮮やかな大きな花をつける紫陽花が大量に咲き誇り、行き交う
ケーブルカーを待ち構えて一緒にフレームに収めることを繰り返しながら
のんびりと坂道を下っていくことができたのでした。
強羅駅に戻るころにはそろそろ夕刻になっていて、あとは線路沿いに
ひっきりなしに現れる紫陽花の花を愛でながら、急カーブの山深い道を
ゆっくりと下っていく箱根湯本行きの下山列車に身を委ねるのみとなりましたが、
最後にさっき降りた大平台駅にもう一度降り立って、昨春存在を確認した
公衆浴場の姫之湯に立ち寄っていくことにしました。
地元の人たちに愛されているといった感じの公衆浴場で、小さい施設だけれど
小ぎれいで充分大きい浴槽には熱いお湯が満たされ、地元の人たちとともに
束の間のんびりゆったりとした時を過ごしていくことができたのでした。
大平台駅から湯本行きの列車に乗るころにはもう辺りはだいぶ夕暮れの様相と
なってきました。駅員のいなくなった駅から乗車し、スイッチバックをこなし、
大きくてにぎやかな箱根湯本駅に降り立ち、すぐに出発する新宿行きのロマンス
カーに、小田原までの座席券を買って乗り込みました。
ここから先の道はあたりもだいぶ明るく開け、建物も次第に多くなってくるの
ですが、列車は特急でありながらあまりスピードを出さずにあくまでゆっくりと
山を下り、ゆったりとした席を安価で存分に楽しむことができました。
そして最後に小田原駅の近くで地魚の海鮮丼など頂いて、これぞロマンスカーと
いった感じのLSEに乗り込み、小さな旅を締めくくろうとしているところです。
なお、実は先週も小さな旅に出ておるのですが、キーボードを忘れていくという
失態を演じ速報することができませんでした。
後日近いうちにご報告させていただきたいと思っております。