上越国際スキー場、六日町(2012.3.31)
murabie@上越線上り高崎行きです。
天気予報は荒れ模様になると言っていたものの、今朝の上越国際は
雨も降らず薄日さえさす状態でした。
駅の近くで安くレンタルを済ませ、安くなっているリフト券を買い、
駅前からリフトに乗って、少し高い所にある拠点へと移動すれば、
ここでも山の上へ続く広大なゲレンデが広がるいい景色が広がります。
そしてさらに山の上を目指してリフトを登れば、下界にはやはり
雪化粧した山並みに囲まれて、岩原よりも広く広がっているように見える
雪原の中に、塩沢や六日町の街の広がる爽快な眺めを楽しむことが
できました。
このスキー場の面白い所は、岩原みたいに単純に山の上までリフトが
伸びてゲレンデが広がるというだけでなく、壁のような丘陵が伸びて
きたりして、リフトもその壁を跨ぎ越すように、コースは壁を迂回するように
造られていたし、そしてリフトを山頂まで乗り継ぐと、その向こう側にも
別のゲレンデが広がっているという、進めば進むたび新しいゲレンデが
見つかってそれを探しに行くのも楽しいゲレンデであるように感じられました。
そして山頂からの下りも、頑張れる中級の斜面もあれば林間をぐねぐね
すすむ初級もあったりしてなかなか楽しいものです。
しかし天気は予報通り、時とともに悪くなっていきます。
山頂を越えてパノラマエリアのV字型のゲレンデを楽しんでいるうちに、
雨の勢いがだんだん強まってきて、挙句強風まで吹きすさぶようになり、
リフトも一時停止してしまう状況となってしまいました。そしてそんな雨
だからウェアもグローブも、カメラもリュックもずぶぬれになってしまい、
この上ないとんでもない状況に陥ってしまったのです。
ゴーグルも内側から曇ってかなり視界が悪い中必死になって最初の
マザーズエリアへ戻り、大きな建物のホテルのロビーに避難するように
駆け込んで、石油ストーブの周りで暫くいろいろなものを乾かしながらの
時を過ごすこととなりました。
雨の勢いは衰えず、かといってずっとここでじっとしている気にもなれず、
とりあえずずぶぬれになるのは当然として、行ける所まで行ってみる
ことにしました。
マザーズエリアから山頂を越えてパノラマエリアへ、そしてV字の谷を
経由して反対側に登り、さらにリフトを乗り継いでフォレストエリアという
領域へと進みましたが、標高が高くなると雨は重い雪に変わり、濡れた
ウェアやグローブなどの上に積もって固まっていきます。
当然辺りの様子などわかるわけもなく、ただ乗り継げるリフトに乗るだけ
乗ったという感じになってしまうのを感じながらフォレストエリアへ
進めば、こんな状況で他にこんな奥地まで来る人もいないみたいで
リフトを待つ人も皆無、リフトを降りても滑る人も皆無で、コースを
案内する小さい立て看板だけを頼りに進むと、新しく降り積もった
重い雪の上にシュプールは存在せず、まるで朝1番で滑っているかの
ような、と言うと贅沢すぎるのですが、独特の雪の重みを感じながら
ただただコースを処理するように滑ることしかできませんでした。
一番奥のリフトの頂上には360度見渡せる展望台もあるようなのだけど、
登ってみる気にもなれない程の雪が降りしきっていました。
マザーズエリアを出発したのは昼前だったはずなのですが、奥地を目指して
進み、フォレストからパノラマへの間は乗ってきたリフトの逆向きに乗るしか
ないという強制下り線乗車も経験して、パノラマからマザーズへと帰り
つけば、標高が低い所にも雪は降りしきるようになり、そしてもう昼飯時を
大きく過ぎてしまっていました。まあこんな状況では食事も貴重な楽しみと
なるので、上国名物ヘルシーもつ丼などいただいてゆっくりとしたら、もう
なんだかずぶぬれのウェアを着てずぶぬれのグローブをはめてという気分にも
なれなくなってしまったのでした。
そんなわけで恐らく今季最後のスキーは、かなり不完全燃焼のまま
幕を閉じることになってしまいました。ぜひ来年かそれ以降でも、
コンディションのいい時に絶対に再訪しようと、心に決めたのでした。
レンタルを返却し、濡れたものをザックに詰め込んだら、目の前の
上越国際スキー場前駅からちょうど下り列車が出る所だったので
飛び乗って、温泉街のある六日町へ向かい、広大な白い大雪原の
向こうに羽衣のような綿雲をまとう山並みの姿を見ながら列車に
暫く揺られていきました。
六日町の街並みはそれなりに太い通りにいくつかの商店が集まって
ひさしのある歩道もできている、そこそこの規模のものでした。
駅前からまっすぐ伸びる通りは建物の合間に白い山並みが見え、
そして直交する大通りへ入ると、何やら戦国武将の像がいくつか
建物の間に建ちつくしていたりします。
空から降るものも雪から雨に変わっていきました。
街なかの大きな郵便局の近くに浴場があるという情報が、もらった
地図に書き込まれていたのですが、その場所にたどり着いても、
建物が取り壊されて片づけられたようなものしか見当たりませんでした。
そこで街並みを駅に戻って反対側まで進み、別の日帰り浴場を
目指すことにしました。駅の裏側も道幅は表側とさほど変わらない
くらい広々していましたが、商店街が成立するほどの賑わいはない、
素朴な住宅街といった風情でした。そして駅裏にも正面に山並みが
立ちはだかり、駅前の道は緩い坂となってその山並みの足元へと
進んでいきます。
目的の施設は要は高台にあるちょっとしたホテルといった感じで、
街から離れているせいもあって他の客は少なく、そこそこ広い
浴槽を独り占めにすることもできる、幸せな時間となりました。
春用の服装で雪の舞う外を歩くのにはさすがに寒さも感じていましたが、
さほど暑いわけでもないお湯に足をつけた途端、やはり体が冷え切って
いたのだなと強く感じさせられるほどの熱さを感じたものでした。
すっかりあったまって軽くなった足取りで駅に戻れば、ちょうど上りの
列車が発車する頃合いでした。もう外はだんだん薄暗くなっていき
上越国際の営業も終わり、そして一連の一人スキー旅で最初の
方に訪れた石打丸山もひっそりとしているのを眺めつつ、石打の
辺りで大きく広がる雪原に今日も幻想的なものを感じて、列車は
越後湯沢へ。暫く停車してくれたのでビールを買い込むこともできて、
最後に贅沢な鉄道の旅となりました。
空から降るものはまたみぞれになったようでしたが、岩原の
ホームにもうっすら雪は積もり、線路の間際にまでゲレンデを伸ばす
越後中里も静まり返り、そして土樽のあたりに広がる森林の木々にも
白く雪がまとわりついて、季節が冬に逆戻りしたかのような風景と
なっていたのでした。
そして清水トンネルに突入してしばらくは闇を疾走し、トンネルを
抜けた土合でも線路の間にうっすらと雪が積もっていたようでしたが、
水上まで下るとそれももうなくなってしまっているようでした。
そして水上にたどり着けば、接続する高崎行きの列車が風規制の
ため遅れているということで、予定よりも遅れて出発することに
なりました。辺りはもう完全に夜になってしまって様子をうかがう
ことはできませんでしたが、敷島に近づくと確かに徐行がかけられて
いるというアナウンスの通りのゆっくりとした走行となっていました。
というわけで、東京まで普通列車乗り継ぎでも
いいんですけど、
体力を使う長旅で疲れてもいるし、必要かもと思って金券屋で買った
高崎からの新幹線のチケットがまだ残っているので、
消化していこうと思っています。