妊娠の相談の低年齢化が進んでいるというニュースにまたこういうコメントがあり、それに最も多い3千を超えるいいねがついている。

 

どうして、売る方も買う方も罰則を重くするべきだとか、検挙率を上げるべきだとか、教育をしっかりするべきだというコメントよりも、こういうなんの根拠もないコメントが評価されるのか。

 

名称を変えたところで、監視の目や、検挙率や、罰則が今までと同じなら、買う側も売る側にとってリスクはこれまでと同じだから、何もハードルは変わらない。

 

売春が犯罪名だから、躊躇するようになるだろうと考えているようだが、それはそもそも売春という言葉と、それが犯罪である事を知ってないといけない。

私は、売春という言葉より先に援助交際という言葉と意味を先に覚えたし、売春という言葉は聞き馴染みがなく、よく意味が分かってなかったので、もし私がその頃にそういう行為をしていて、大人に「援助交際は売春だよ」と言われたところで、ピンとこなかったであろうし、当然罪の重さをより感じるようにはならなかっただろう。

 

パパ活が犯罪である事を分かってない知識レベルの子供が、そもそも売春という言葉を知っていて、それが犯罪であるという知識があるのか疑問である。呼び方を変えるのではなく、その行為が犯罪である事を教えるところから始めないといけないし、それなら援助交際、パパ活という言葉を無くす必要は全くなく、それが犯罪だと教えればいいだけだ。

 

子供を虐待した親が、躾のつもりだったと言おうが逮捕されるように、オウムが殺人をポアと呼ぼうが逮捕されるように、援助交際やパパ活という言葉に犯罪の隠れ蓑になる効果などない。パパ活と言おうが、援助交際と言おうが、そういう事によって罪が見逃される事実など全くない訳である。言葉を無くす必要などない。単に「援助交際やパパ活は犯罪だ」と教えれば言いだけだ。

 

その言葉に対するイメージは、見聞きしてきた情報量によって左右される。売春という言葉と意味を知っていて、なおかつ何度もそれによって逮捕されるニュースや、人々の嫌悪感を繰り返し見聞きするからこそ、売春という言葉の響きや文字自体にも、ダークな響きや犯罪感が染み付いているが、その言葉を知らない人や、覚えたての人は、売春という言葉に、ダークな響きや犯罪感が染み付いていない。逆に援助交際やパパ活も、それを悪い事として非難するような情報や逮捕のニュースを何年も繰り返し見れば、売春と同じように、その言葉自体に犯罪臭が染み付いてくるだろう。

 

売春→援助交際→パパ活の順でどんどん言葉が軽くなっていると感じる人は、それは単により新しいほうが言葉に聞き馴染みがない為、言葉へのイメージが浸透度が低いからだし、その人の感じ方でしかない。皆それぞれ同じように感じていない。若い人と老人では感じ方が違う。自分が売春という言葉に重いイメージがあるからと言って、相手も同じイメージを持っているとは限らない。


 

売春は、売るに春という言葉単体で見れば、商売に関する一般的によく使用される言葉と、季節を表す言葉であり、どちらもダークでわいせつなイメージでは使われていない言葉の組み合わせであり、遠回しな表現である。

 

どの言葉も行為を直接的には表現していない点は同じであり、使用されている言葉の意味を考えれば、どの言葉も犯罪性の無い言葉の組み合わせで作られている事に気づいて欲しい。