講座が始まる前の課題の中で、

私が一番心を動かされたのは、

「愛には、自分が望んだ形以外もある」

という考え方でした。

正直、それまでの私は、

愛には「正解の形」があると思っていました。

優しくしてくれること。

話を聞いてくれること。

自分のやりたいことを応援してくれること。

そういうものだけが愛なんだと。

だから子どもの頃の私は、

母に対して、

「私のことを分かってくれない。」

そんな気持ちをずっと持っていました。

私が習っていた書道は、

正直、好きではありませんでした。

毎日のように練習をして、

コンクールが終われば、また次のコンクール。

母からは、

「○○ちゃんはもっと頑張っている。」

「○○くんはもっと勉強している。」

そんなふうに他の子と比べられることも少なくありませんでした。

だから当時の私は、

「どうして私の気持ちを分かってくれないんだろう。」

そう思っていました。

でも、講座の動画を見て、

ある言葉に出会います。

“人は、自分が欲しい形の愛しか、愛だと認識できない。”

その瞬間、

今まで見えていなかったものが少しだけ見えた気がしました。

私にとっての愛は、

“自由にさせてくれること”

でした。

でも母にとっての愛は、

“将来困らないように育てること”

だったのかもしれません。

離婚後、一人で働きながら、

私立の学校へ通わせてくれたこと。

習い事を続けさせてくれたこと。

教育を受けさせてくれたこと。

あの頃の私は、

それを愛だとは思えませんでした。

でも今なら、

母なりの精一杯だったんだろうなと思えます。

もちろん、

あの頃つらかった気持ちが消えたわけではありません。

「もっと自由にさせてほしかった。」

そう思う気持ちも、本当です。

でも、

母は母なりの形で、

私を守ろうとしてくれていた。

そう思えたことで、

子どもの頃の記憶が少しだけ優しく見えるようになりました。

愛されていなかったんじゃない。

私は、

自分が望む形以外の愛を、

受け取れていなかっただけだった。

この考え方は、

母との関係だけではありません。

恋愛も、友達も、仕事も、

「私が思う愛や優しさ」と、

相手が表現する愛や優しさは違うのかもしれない。

そう考えられるようになってから、

少しだけ、人を見る目が変わった気がします。



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