アルコール離脱症状とは | アルコール依存症回復への道のり〜豊かな感情を求めて〜

アルコール依存症回復への道のり〜豊かな感情を求めて〜

私のアルコール依存症の回復とは幼少期からの生きづらさの克服です。
感謝の気持ち、素直な気持ち、謙虚な姿勢を忘れずに一日断酒を積み重ねていきます。

アルコール離脱症状とは

身体依存は離脱症状の存在によって証明されます。
離脱症状はアルコールの血中濃度が低下してきたときに出現するので、
飲酒を中断したり、飲酒量がその人にとって十分でない時に出現します。
飲酒によって血中濃度が上昇したとき、症状が軽減したり消失します。

離脱症状も人によって出る人と出ない人がいるみたいです。
俺は軽いのから重いのまで離脱症状が出ます。
よく離脱症状が苦しくて酒を飲むと楽になるから酒を飲むということもよくありました。

どのような離脱症状(禁断症状)があるか見てみましょう。
専門的にはアルコールが体内から抜ける時に起こる症状を離脱症状と呼んでいるみたいです。
離脱症状も禁断症状も意味は全く同じです。

※手指の振戦
手や身体の細かな震えです。
大きく震える時には重症の離脱せん妄の出現の前触れの可能性があります。
患者や家族も気付いていない時もあるので、具体的に尋ねます。
細かな字、かくばった字、葬式や結婚式の受付で書く時などに震えに気付きます。
コップを持つときに酒がこぼれる、箸で食物が掴みにくい、コーヒーに砂糖を入れるスプーンから砂糖がこぼれる、
ドライバーが釘の溝に入りにくいなどの生活場面で気付いているはずです。
上肢を伸ばして指をぴんと伸ばしたとき震えが見えます。
紙を手背の上に乗せると紙の震えでわかりやすいでしょう。

初期の離脱症状は手の震えから始まる人が多いみたいです。
俺は大工をやっていて現場で先輩にインパクトドライバーを持つ手が震えてると良く言われてました。
自分でもわかってはいたけど、かすかな震えだったので笑ってごまかしてました。
しかし、離脱症状が酷くなるとコップに水道の蛇口から水を入れて飲もうとすると口に持ってきたときには全てこぼれていた時もありました。
今現在も安定剤などを服用していますが細かだけど手が震える時はあります。
綺麗ではないけど字も書けます。
数年間酒を飲まなかった時は字が綺麗になりました。
ただ再飲酒してしますとまた手の震えが酷くなり字が汚くなり恥ずかしい場面も経験したこともあります。

※脂汗、寝汗
気持ちの悪い脂汗をかいて、夜中に目覚めて着替えたり、タオルで身体を拭いたり、他の人が汗をかいていないときに汗をかきます。
メガネを使っている人は汗のためガラスの汚れが目立ちます。

俺はこの寝汗と脂汗が酷いですね。
離脱が酷い時には一晩で3回も4回も着替えをしなくてはならないです。
汗の量が凄くてTシャツからズボン、パンツまでビショビショで絞ったら汗が出るぐらいの状態です。
なのでシーツの下に汗とりパッドやオネショシーツなどを敷いて寝ています。
脂汗も厄介で寒い時に周りの人は寒くて震えているのに自分だけ汗をかきます。
元々汗かきな体質なのかもしれないけど離脱症状で出る汗は気持ち悪いベトベトした脂汗です。
夏場や運動などしたときの汗はサッパリとした汗なので気持ちいいです。

※頻脈
高血圧とともに、頻脈は出現しやすく、患者は動悸として気付いている場合があります。

これも出ますね。
急に脈が速くなって不安になって死ぬかと思ったことも何度もあります。
実際にアルコール依存症の人の死亡原因の多くは心不全らしいです。
とくに朝方に死亡する方が多いみたいです。
実は俺の父もアルコール依存症で36歳で心不全で死んでいます。
やはり朝方家族の人が気付いて眠っているように死んでいたみたいです。

※微熱
風邪などと間違う場面がありますが、断酒すると数日で平熱になります。

37℃ぐらいの微熱ですね。風邪かと思うけど違います。
何とかは風邪ひかない…。風邪は1年に1回ひくかひかないかぐらいの体質なので。
これは特に辛い症状だと思ったことはないですがアイスノンとかを枕に置いて寝ると良くなります。
あと寝汗をかくと熱が下がりやすいです。

※高血圧
断酒するだけで、正常血圧に戻ります。

血圧計がないのであまり意識したことはないです。
ただ、離脱症状が酷くて倒れた時に計ったら上が180で下が120だった時はヤバかった。
普段は羨ましいぐらいの血圧です。

※痙縮・こむら返り
手や足の筋肉が痛みを伴って痙縮を生じます。
痛みを伴うので患者は気付いている場合が多いのです。
しかし、離脱症状と気付いていることは余りありません。

運動してないけど筋肉痛みたいな痛みがあることがよくありました。
これは、離脱症状だったんだね。

※吐き気・腹部不快感
朝の吐き気は一杯の酒を飲むと消失するので「朝酒」を覚えます。

これも不思議に酒を飲むと吐き気が無くなるんだよね。
腹部の不快感って下痢のことかな?
常に下痢気味でした。

※焦燥感・易怒的状態
イライラして落着けない状態で、お酒が入ると落ち着きを取り戻します。
ちょっとしたことで腹を立てます。

イライラすると酒を飲みたくなります。
ヤケ酒をすると必ず悪酔いしてました。

※重度の離脱症状
a,痙攣発作
血中濃度が低下して、24時間以内に出現することが多い。
癲癇(てんかん)の大発作と同じ状態です。
発作後に、癲癇のように脳波異常は認めません。
他の原因がなくて、血中濃度の低下と関連があれば、離脱症状と考えます。

この痙攣発作は4回か5回経験してます。
いきなり気を失って痙攣して口から泡吹いて唸ってたと聞きました。
救急隊員の呼びかけで気を取り戻したけど気持ち悪いし記憶がなかなか取り戻せない。
「ここはどこ、わたしはだれ」状態です。
病院へ運ばれて血液検査や頭のCT、MRIなんかの検査をしても異常はなし。
こっちは死にそうでもがいているのに病院を何件も行ったりしたこともありました。
検査のお金だけでも大変です。
脳波の検査も久里浜でやったことあるけど異常はなし。
緊急病院に運ばれてもただの酒飲みのアル中と判断されて点滴うって終了。
18時間も点滴うってた時もあったな。
でも今通っている病院の点滴では1本で元気になりました。
この病院での診断はアルコール性てんかん。
今はてんかん発作止めのデパケンを寝る前に2錠飲んでます。

b.振戦せん妄(離脱せん妄)
通常、断酒直後ではなく、激しい発汗、微熱、不眠が続いた後に、夜間にせん妄状態が出現します。
せん妄になると、うろうろ落ち着きなく、不安や恐怖感が高まり、仕事をしているような仕草をしたり、
虫取り動作をして、虫や小動物がいると話します。
また、環境の刺激に反応したような幻聴、風の音や機械の音を話し声や音楽の音がすると言います。
数日このような状態が続いた後に、深い眠りとともに消失して、せん妄から回復します。
セルシンの予防投与で発生を防ぐことが肝心で、出現してしまえば、薬物療法で頓挫させることは困難で、
消失までの間を安全に経過させるようにすることです。

この症状はでたことがありません。
幻覚と妄想がある状態で意識障害になり記憶も無くなるそうです。
不整脈も起こりやすくなり心臓が止まってしまうことも多いそうです。
ここまでの症状がでたなら任意入院ではなく強制入院になります。
暴れて危険があるのでベッドに縛ったりする場合もあるそうです。

以上がアルコール離脱症状についてですが離脱症状が出ない人も出る人もいます。
幻覚や癲癇などは1回起こしてしまうと癖になって何度も起こりやすくなるとも言われています。
アルコールを飲んでる人でこのような症状が出たらアルコール治療を行っている病院へ行ってみたほうがいいと思います。