【結果】李健太 vs 渡来美響 増田陸 vs 松本海聖[ダブル日本タイトルマッチ] | ボクシング・ダイアローグ

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3月1日:東京・後楽園ホールで開催された「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.30/第45回チャンピオンカーニバル」興行。

 

有料配信の U-NEXT は未契約の自分は未観戦につき、報道をもとに試合結果と簡単な内容のまとめ。

 

 

◇ 日本スーパーライト級タイトルマッチ ◇

 

王者

李健太

(28=帝拳:8勝2KO無敗1分)

vs

挑戦者1位

渡来美響

(26=三迫:6戦全勝4KO)

 

李選手は昨年9月、山本ライアンジョシュア(ワタナベ)選手に判定勝ちして以来のタイトル2度目の防衛戦、同年10月の最強挑戦者決定戦で、関根幸太朗(ワタナベ)選手を4ラウンドTKOして以来となる渡来選手はタイトル初挑戦。

 

メインイベントで行われた一戦、結果は李選手が 9ラウンド 1:03 負傷判定( 3-0:87-81、85-83×2)勝ち。

 

前半は距離の維持&思い切りのいい踏み込みで渡来選手が主導権を握り、5ラウンドには左フックを決めて李選手からダウンをゲット、同ラウンド終了時の公開採点を 49-45、48-46、47-47 でリード。

 

6ラウンドからサウスポーの李選手が反撃に転じ、ワンツーからの連打で渡来からダウンを奪い返して形勢逆転、続く7ラウンドにも盛り返しを狙って出た渡来選手に左ストレートをヒットし、2度目のダウンを奪って明確に優位に。

 

勢いづいた李選手に渡来選手はカウンターで対抗するも、9ラウンドに偶然のバッティングで挑戦者が左目上をカット、2度のドクターチェックの末にレフェリーが試合を止め、負傷判定で王者が V2。

 

 

◇ 日本バンタム級タイトルマッチ ◇

王者

増田陸

(27=帝拳:6勝6KO1敗)

vs

挑戦者1位

松本海聖

(23=VADY:9戦全勝5KO)

 

増田選手は昨年11月、宇津見義広(ワタナベ)選手に7ラウンドTKO勝ちして以来のタイトル2度目の防衛戦、2022年全日本バンタム級新人王の松本選手は昨年12月、ウィルベルト・ベロンド(比)に判定勝ちして以来のリングとなり、タイトル初挑戦。

 

セミファイナルで行われた一戦、結果は増田選手が 6ラウンド 2:18 TKO勝ち。

 

序盤からサウスポーの増田選手が上下を打ち分けてペースを握り、5ラウンド終了時の公開採点を 50-45、49-46×2でリード。

 

松本選手も前進して右狙いで対抗するも 3ラウンドから鼻血、5ラウンドにはバッティングで右目上をカット、と厳しい流れ。

 

6ラウンド開始早々に増田選手が一気にスパート、松本選手も打ち合いに応じたながらヒッティングで今度は左目上をカット、ドクターチェックを経た再開後に王者が連打したところでレフェリーストップとなり、増田選手がほぼ完勝で V2。

 

 

74.0キロ契約8回戦、史上初の高校8冠を含むアマ12冠からプロに転向した荒本一成(25=帝拳:1勝1KO)選手は、OPBFミドル級8位/韓国同級王者 ベク・ハソ(34=モンゴル:3勝2KO)に 3-0(77-74×3)の判定勝ち。

 

前には出る一方で手数が少ない&ヒットも単発が目立った荒本選手が、7ラウンドに左フックでダウンを奪ったものの最終8ラウンドはベクの反撃にスリップダウンを繰り返す苦闘の末、プロ2戦目での8回戦に3ポイント差×3のユナニマスで勝利。

 

 

観たかったな~、の一言ですが、酷い貧乏人という己を知らば諦めざるを得ず(ならぬものはならぬものです  by 什の掟)...

 

それはともかく、国内サバイバルを勝ち残った李&増田選手が、世界までの道のりの遠い中量級&日本人が席巻するバンタム級の世界戦線にそれぞれ新たに参入できるか、今後も要注目。