31日、帝拳プロモーションが東京ドームホテルで記者会見を開き、7月20日:両国国技館(東京都墨田区)でトリプル世界戦興行「Prime Video presents Live Boxing 9」を開催すると発表。
◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ◇
王者
中谷潤人
(26=M.T:27戦全勝20KO)
vs
挑戦者1位
ビンセント・アストロラビオ
(27=比:19勝14KO4敗)
※今月中旬、WBCとVIVAプロモーションズ(アストロラビオのプロモーター)が同じ日取り:有明アリーナで公表していたものの、会場が両国国技館に変わって正式発表。
中谷選手は今年2月、アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6ラウンドTKO勝ちでタイトル奪取&WBOフライ、WBOスーパーフライ級に続く世界3階級制覇を達成、今回がタイトル初防衛戦&WBCの指名戦。
アストロラビオは、昨年8月の前戦でナワポーン・カイカンハ(タイ)との挑戦者決定戦に11ラウンドTKO勝ちして指名挑戦権を獲得、その前の試合でジェイソン・モロニー(豪)に判定負けしたWBO王座決定戦以来となる2度目の世界チャレンジ。
◇WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ◇
王者
田中恒成
(28=畑中:20勝11KO1敗)
vs
挑戦者12位
ジョナタン・ハビエル・ロドリゲス
(28=メキシコ:25勝17KO2敗1分)
田中選手は今年2月の決定戦でクリスチャン・バカセグア(メキシコ)に判定勝ち、中谷選手の返上で空位となっていたタイトルを獲得&WBOミニマム、ライトフライ、フライ級に続く世界4階級制覇を達成、今回が初防衛戦。
対するロドリゲスは昨年7月、同国人の元世界挑戦者イスラエル・ゴンサレス(ジェルウィン・アンカハスにストップ負け、カリド・ヤファイ、ローマン・ゴンサレス、ジェシー・ロドリゲスにそれぞれ判定負けしている他、石田匠選手に判定勝ち)と引き分けて以来のリング。
21年4月に当時のIBF同級王者アンカハスに挑んで判定で敗れており、これが2度目の世界挑戦。
◇WBO世界フライ級王座決定戦◇
1位
加納陸
(26=大成:22勝11KO4敗2分)
vs
2位
アンソニー・オラスクアガ
(25=米:6勝4KO1敗)
ジェシー “バム” ロドリゲス(米/帝拳)の王座返上に伴う決定戦。
昨年12月、コムサン・カエウルエアン(タイ)を2ラウンドTKOして以来のリングとなる加納選手は、16年8月に当時のWBOミニマム級王者 高山勝成(現・石田)選手に挑んで6ラウンド負傷判定負け、今回は7年11ヶ月を経ての2度目の世界挑戦。
オラスクアガは昨年9月、ジーメル・マグラモ(比)に7ラウンドTKO勝ちして以来となり、9ラウンドTKO負けしたその前戦のvs WBC&WBAライトフライ級王者 寺地拳四朗(BMB)後、再起2戦目での2度目の世界挑戦。
◇バンタム級10回戦◇
WBA7位/WBO11位/WBC13位
那須川天心
(25=帝拳:3戦全勝1KO)
vs
WBA4位
ジョナサン・ロドリゲス・トーレス
(25=プエルトリコ/米:17勝7KO2敗1分)
那須川選手は今年1月、ルイス・ロブレス(メキシコ)に3ラウンド棄権TKO勝ちして以来のリングで、キャリア初の10回戦。
一方のロドリゲスは、昨年11月の前々戦で元WBAスーパーフライ級王者 カリド・ヤファイ(英)を初回KOして浮上して来たものの、今年2月の最新試合でアントニオ・バルガス(米)に7ラウンド棄権TKO負けを喫しており、今回は日本のスーパーホープを相手に再起戦に臨む形。
加納vsオラスクアガは、けっこう前の時点で7月対戦が合意済みと伝えられていたので、先立って発表済みだった中谷vsアストロラビオ興行に組み込まれることはある程度予想していましたけど、2月に続いてまた田中選手も東京のイベントに入れて来たか~、という感。
ロドリゲス被り、しかも名前も同じ Johnathan と本質的に同姓同名(になる筈、たぶん)でそもそも紛らわしいのに、報道各社はジョナサン・ロドリゲス、ジョナタン・ロドリゲスと、えっ!? となる表記を普通にしている(自分は初め誤記かと思った:なので無意味かもしれませんが、多少でも区別しやすくなるかなと第二姓?らしき他姓を付け加えておきました)部分はともかくとして…
(ついでながら、田中選手の相手はメキシコ人=スペイン語の発音の前提だとホナタンになるのではと思われ、メディアもそう表記すればいいんじゃ?とは感じたもののここは無学な自分の方を引っ込めるのが賢明と、取り敢えず国内スポーツ各紙に倣いました。
更についでに、那須川選手の相手の方も出身はプエルトリコ=スペイン語圏ということで、そっちに基づくならメキシコ人と同じ発音になり、やっぱり被るの?な気がしますが、しかし誰もそんな部分にこだわりも引っ掛かりもないでしょうから、もうやめます)
… で、そのロドリゲス、どちらもそこまで楽なアンダードッグというほどではないかも?な感じも。
月並みですが、注目のNo.1はやはり中谷vsアストロラビオとして、そこに2人のロドリゲスがどのくらいやれるのか、そして日本のファンに激闘派のイメージを植え付けているオラスクアガがまた熱く盛り上げてくれるのか…
といった部分がポイント&見どころになりそうかと思います。
なお、興行の模様は Amazon Prime Video で生ライブ配信。