情報的には先週のものにつき、少々古くなりますが…
WBAが12日(日本時間13日)スーパーフライ級王者 井岡一翔(志成)選手と 1位 ジョン〝スクラッピー〟ラミレス(27=米:13戦全勝9KO)に対し、対戦を指令。
交渉期間は30日間(1月12日から2月12日まで)で、同意に達しない場合は入札。
井岡選手は、以前から対戦交渉していたWBC同級王者 ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との統一戦がまとまらず、代わりに行った昨年大晦日の初防衛戦でホスベル・ペレス(ベネズエラ)に7ラウンドKO勝ちしたばかり。
それから間もなく指名戦指令を受けた格好ですが、井岡陣営は5月ころの実現を目指してエストラーダとの交渉を継続する旨を明言しており、仮にラミレス戦に応じるとしても次戦のタイミング的な意味ではそれとほぼカチ合ってしまう形。
もしエストラーダ戦が先に正式決定するようなら、おそらくWBAも統一戦の優先を認めて対戦義務のいったん後回し&勝者に対してラミレスの挑戦を受けるよう改めて指令する、という融通を利かせると思われるものの…
昨年6月にジョシュア・フランコ(米)氏を破って王座に就いた井岡選手には、もともと指名試合の期限が10月23日までと設定されていたらしく、となると尚のこと次はラミレス戦を受け容れるしかない… かも?
エストラーダの方も、昨年の時点でバンタムへの転級も示唆&そのテストマッチも検討中、といった話があり、実際のところ井岡戦の実現の可能性がどれほどあるのかは相当に不透明な感じで…
取り敢えずは、井岡陣営がラミレス側とも並行して交渉を進めるのかどうか&エストラーダとの交渉云々を問わず、WBAがすぐに次戦での対戦指令を出すのかどうか、についての続報が注目されます。
一方のラミレスは、昨年10月のWBA挑戦者決定戦でロナル・バティスタ(パナマ)を4ラウンドKOして指名挑戦権を獲得、井岡戦が決定すれば初の世界挑戦。
これといった実績はないものの、センスの良いボクシングスタイルで将来を期待されているゴールデンボーイ・プロモーションズ傘下の有望株。
バティスタ戦後、日本でもどこででもいいからすぐに戦いたい、と井岡選手への挑戦をアピールし、当然ながらやる気満々。
結局のところ…
井岡陣営がエストラーダにこだわってラミレスとの対戦を拒めば、タイトル剥奪or返上せざるを得なくなる可能性もあるだけに、今後の流れを決めるのはカギを握る王者側の意向しだい、という状況。
個人的には井岡vsラミレスも好カードだと思いますが、プロモーター側としてはやはり統一戦の看板で一般層を引き込みたい考えでしょうから… 最終的にどう落ち着くのか、マッチメイク面でもかなりの関心を感じます。