1922年の創刊でアメリカで最も歴史と権威のある老舗ボクシング誌『 The RING(リング誌/リングマガジン)』が 5日(日本時間6日)、2023年のファイター・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手賞)に4団体統一世界スーパーバンタム級王者 井上尚弥(30=大橋:26戦全勝23KO)を選出したと発表。
1928年に制定されてから95年経つ同賞に日本人が選ばれたのは初、アジア人としては元世界6階級王者 マニー・パッキャオ氏(比=06、08、09年に受賞)以来2人目。
(初代の受賞者は当時の世界ヘビー級王者 ジーン・タニー氏)
昨年は井上選手と同様、テレンス・クロフォード(米)もウェルター級で4団体統一を果たしており、リング誌に限らずどのメディアもこの2人のどちらかから選出するだろう、という感じでしたが…
ESPN(米スポーツ専門局)に続き、老舗専門誌もバド以上にモンスターを評価する判断を下した形。
(ESPNは、昨年12月30日に井上選手を年間最優秀選手賞に選出済み。他に米3大ネットワークCBSなどでも井上選手がMVP)
昨年内の5ヶ月間=2戦でスティーブン・フルトン(米)とマーロン・タパレス(比)を倒し、4団体統一&4階級制覇を達成した井上選手と、戦ったのは1戦のみながらパウンド・フォー・パウンド常連のエロール・スペンスJr.(米)を下して4冠を揃えたクロフォード、という優位順をつけるには難しい前提があったものの…
その勝利にケチがつくことでは決してないながら、クロフォード戦のスペンスJr.は初めからかなり不調に見えた部分がチラホラ浮かび、そういう点も考慮すると共に、快挙達成までの期間や試合内容までも加味すると、個人的には井上選手の選出は妥当な感。
他方では、井上選手を共同プロモートするトップランクもモンスターを23年のMVP候補にリストアップ中で、たぶんこれも受賞が濃厚。
なお、リング誌の他の賞(年間最高試合など)は後日発表されるとのことです。