前日計量:サウル〝カネロ〟アルバレス ジャーメル・チャーロ ヨルデニス・ウガス マリオ・バリオス | ボクシング・ダイアローグ

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9月30日(日本時間10月1日):米ネバダ州ラスベガスの Tモバイル・アリーナで開催される4団体統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ、王者 サウル〝カネロ〟アルバレス(33=メキシコ:59勝39KO2敗1分)vs 挑戦者 4団体統一世界スーパーウェルター級王者 ジャーメル・チャーロ(33=米:35勝19KO1敗1分)。

 

同アリーナの東芝プラザで行われた前日計量は、カネロとチャーロ共に 167.5ポンド(約75.98キロ)でリミットの168ポンドをクリア。

 

チャーロも評価を高めて来ているながら、一気に2階級上げていきなりカネロに挑む格好だけに、流石にオッズは大きくカネロ有利。

 

とはいえ、身長/リーチの体格面では上回るチャーロがスーパーミドルに上げてもしっかり機敏に動けるようなら、総合的にそれ程の差はない気も。

 

チャーロのハンドスピードが鈍っていない前提で、無暗に打ち合わずポイント戦に集中&タイムリーなヒッティング狙いができれば勝算は充分ありそうに思いますが…

 

妥当なラインで予想するなら、やはりナチュラルウェイトの利がモノを言ってのカネロ判定勝ちの線が一番高そうかな、と。

 

個人的にはアンチ・カネロにつき、チャーロのアプセットに期待したいところですけど。

 

 

同じリングで行われるWBC世界ウェルター級暫定王座決定戦、2位/元WBA同級レギュラー&スーパー王者 ヨルデニス・ウガス(37=キューバ:27勝12KO5敗)vs 4位/元WBAスーパーライト級王者 マリオ・バリオス(28=米:27勝18KO2敗)は、ウガスがリミットの 147ポンド(約66.68キロ)、バリオスが 146.75ポンド(約66.56キロ)でパス。

 

マニー・パッキャオ(比)氏に判定勝ちして一躍名を上げたものの、その次戦でエロール・スペンスJr.(米)にストップ負けして8ヶ月天下に終わったウガスはそれ以来となる再起戦。

 

一方のバリオスは、ジェルボンテ・デービス(米)に倒され王座陥落後、キース・サーマン(米)にも敗れて連敗、2月に中堅ホバニー・サンティアゴ(プエルトリコ)を下して以来の再起2戦目。

 

WBCを含む4団体統一王者 テレンス・クロフォード(米)の進路決定までまだ暫くかかる見込みから設置される暫定王座の決定戦、ということでタイトル自体には客観的な価値はナシ、カード的にもイマイチな感じですが…

 

ごく近い将来のクロフォード王座返上が確実視されている以上、この試合の勝者が暫定王者→正規王者にスライドとなることも既定事項の筈で、それなりに注目しておく必要性はあり。

 

自分としては大雑把に、バリオスが手数でウガスの技巧を徐々に圧し切って小~中差の判定勝ちか、とみてますが、どちらが勝つにしろクロフォードの後継者としてはう~ん、な感じは否めず… です。

 

 

他、同興行にはWBAスーパーウェルター級挑戦者決定戦、6位 ヘスス・ラモス(22=米:20戦全勝16KO)vs 7位 エリクソン・ルビン(27=米:25勝18KO2敗)や、ミドル級10回戦 WBC6位 イライジャ・ガルシア(20=米:15戦全勝12KO)vs WBA9位 ホセ・アルマンド・レセンディス(24=メキシコ:14勝10KO1敗)などがセットされており、アンダーカードもなかなか充実。

 

[フロイド・メイウェザーJr.氏の秘蔵っ子、カーメル・モートン(米)も出場を予定しているようです]

 

 

また、日本時間の明日は、英ロンドンのOVOアリーナで IBF世界クルーザー級タイトルマッチ、王者 ジェイ・オペタイア(28=豪:22戦全勝17KO)vs 挑戦者5位 ジョーダン・トンプソン(30=英:15戦全勝12KO)も行われ、海外ボクシングファンにとっては忙しい月初めになりそうです。