帝拳ジム所属の元世界王者2人の次戦が、相次いで正式発表。
9月2日
後楽園ホール:東京
スーパーフェザー級10回戦
IBF6位/WBC11位/元IBF同級王者
尾川堅一
(35=帝拳:27勝19KO2敗1分1NC)
vs
フィリピン同級10位
マービン・エスクエルド
(27=比:17勝11KO2敗1分1NC)
尾川選手は昨年6月、英カーディフでの初防衛戦でジョー・コルディナ(英)に2ラウンドKO負けを喫し、世界王座から陥落。
同年8月の右肩の手術を経て、今年4月にクライ・セッタポン(タイ)を5ラウンドTKOして再起。
3度目の来日となるエスクエルドは、これまでに日本で2戦2KO勝ちで好選手の持ち主ですが、尾川選手が王座返り咲きのチャンスを掴むためには、ここも良い勝ち方で決めてほしいところ。
なお、同興行のセミファイナルは日本ウェルター級タイトルマッチ、王者 坂井祥紀(32=横浜光:27勝15KO13敗3分)vs 挑戦者1位 能嶋宏弥(27=薬師寺:11勝5KO1敗1分)と発表されています。
※イベントの模様は、U-NEXTで18時から生配信の予定
10月21日(日本時間22日)
M&Sバンク・アリーナ:英リバプール
WBAインターコンチネンタル・スーパーライト級タイトルマッチ
王者 WBA&WBC&IBF6位/WBO10位
ジャック・カテラル
(30=英:27勝13KO1敗)
vs
挑戦者/元世界3階級王者
ホルヘ・リナレス
(37=ベネズエラ/帝拳:47勝29KO8敗)
サウスポーのカテラルは昨年2月、当時のスーパーライト級4団体統一王者 ジョシュ・テイラー(英)に挑み、ダウンを奪うなど優位に戦いながらも2-1で判定負け。
試合後は判定に対して疑問の声が多々上がり、英国下院議長が警察に調査を依頼するなどの騒動にまで発展、当然の流れとしてリマッチが組まれたものの、主催者側の都合やテイラーの怪我で延期になった挙句、結局キャンセル。
振り回された格好のカテラルは、今年5月にダラー・フォーリー(英/豪)を相手に再起戦に臨み、判定勝ちでWBAインターコンチネンタル王座を獲得、今回はそれ以来となる初防衛戦。
元世界3階級制覇のリナレス選手は、21年5月にライト級4団体統一王者 デビン・ヘイニー(米)に挑戦して判定負け、昨年2月のその次戦でザウアー・アブドゥラエフ(露)に12ラウンドTKO負け、そして同12月の最新試合もゾラ・ハマザリアン(アルメニア)に判定負けと、現在3連敗中。
もう本当に後がない状況の中、3たびの再起戦をカテラル相手に行うというのは厳しい前提ですが、過去3戦全勝のゲンのいい英国でもう一度世界戦線に這い上がってほしいところ。
ピークを過ぎた37差の年齢とウィークポイントの打たれ脆さに加え、以前スーパーウェルターに上げた試合(19年1月)で中堅のパブロ・セサール・カノ(メキシコ)に初回TKO負けした際、このクラスでは重いとコメントしていた記憶もあり、気になる部分も少なくないですが...