【結果】岩田翔吉vsブリーリョ & 谷口将隆(再起戦)vs堀川謙一[ライトフライ級10回戦×2] | ボクシング・ダイアローグ

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8月5日:後楽園ホールで開催された「Who’s NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT特別版」興行。

 

メインはライトフライ級10回戦、WBC2位 岩田翔吉(27=帝拳:10勝7KO1敗)vs フィリピン同級12位 ジェイソン・ブリーリョ(22=比:7勝6KO無敗1分)。

 

結果は 岩田選手が 6ラウンド 1:28 TKO勝ち。

 

序盤は積極的に攻勢に出たサウスポーのブリーリョが優位に立ち、岩田選手は3ラウンド、右フックを受けて膝を着きスリップダウン。

 

(初めレフェリーはダウンを宣告するも、岩田選手のアピールを受けてジャッジに確認→偶然のラビットパンチによるものとしてすぐスリップに訂正)

 

以後もブリーリョのアタックは続き、偶然のバッティングで左目下を腫らすなど岩田選手は手を焼いたものの、4ラウンドからは反撃を開始。

 

迎えた6ラウンド、左ボディを決めてブリーリョからダウンを奪うと、再開後に再び左ボディブローからの連打で倒し、レフェリーストップで決着。

 

 

セミは同じくライトフライ級10回戦、元WBOミニマム級王者 谷口将隆(29=ワタナベ:16勝11KO4敗)vs 日本ライトフライ級5位/元日本&OPBF&WBOアジアパシフィック王者 堀川謙一(43=三迫:41勝14KO18敗1分)。

 

結果は 谷口選手が 2-0(96-94×2、95-95)で判定勝ち、世界王座を失った今年1月のメルビン・ジェルサレム(比=2ラウンドTKO負け)戦からの再起に成功。

 

前半は概ね左ボディ、ワンツーを主体に上下に打ち分けるサウスポーの谷口選手が優勢も、大ベテラン堀川選手も巧く距離をとって応戦。

 

5ラウンドの堀川選手の左アッパーで谷口選手は顎を負傷、8ラウンドには偶然のバッティング堀川選手が額をカット。

 

中盤以降は一進一退となり、9、10ラウンドはやや堀川選手優勢と映る中で試合終了のゴング。

 

リング上のインタビューを早々に切り上げた谷口選手は病院に直行→ 顎の骨折が判明、メディアの取材に「勝ち切れて生き残ったのが何よりもよかった」と筆記でコメント。

 

ライトフライ級は、4団体統一を目指すWBA&WBC王者 寺地拳四朗(BMB)選手が、一先ずその前にヘッキー・ブドラー(南アフリカ)と9月にWBCの指名戦。

 

IBF王者 シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)へは、指名挑戦一歩手前まで上がって来た前WBC王者 矢吹正道(緑)選手がチャンスを窺い、今年4月に決定していた寺地選手との3団体統一戦を急病(マイコプラズマ肺炎)で直前キャンセルしたWBO王者 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)はまだ次戦未定?という状況。

 

ゴンサレスに挑んで敗れ、2度目の挑戦を窺う岩田選手と、2階級制覇を目標に掲げる谷口選手がここにどう絡んで行くのか… 今後の展開に要注目。