ダニエル・バジャダレスがIBFに負傷診断書を提出、重岡銀次朗との 4/16 ダイレクト再戦は消滅 | ボクシング・ダイアローグ

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1月6日に行われたタイトル初防衛戦が不可解な負傷ノーコンテスト(無効試合)に終わったIBF世界ミニマム級王者 ダニエル・バジャダレス(メキシコ)が、IBFに左耳鼓膜穿孔の診断書を提出したことが17日、判明。

 

これにより、4月16日・代々木第2体育館で基本合意が伝えられていた挑戦者 重岡銀次朗(ワタナベ)選手とのダイレクトリマッチはキャンセル。

 

その試合は3ラウンド、偶然のバッティング直後にバジャダレスがめまいなどを訴え、ドクターチェックの末に勝敗なしの「無判定試合」裁定で終了。(のち「無効試合」に訂正)

 

唐突で不可解な幕切れには、バジャダレスが自分からヘッドバッドに行って〝偶然のバッティングによる負傷ドロー狙い〟を謀ったのでは?(規定により、3ラウンドまでならポイントに関係なく引き分け=王者のタイトル防衛)といった疑惑まで指摘されていたものの…

 

何と言うか、この時の負傷の診断書を1ヶ月半近くも経ってから出して来たの?という感じ。

 

再戦に関しては既に、事情を考慮したIBFが試合からいくらも経たない段階で重岡サイドのダイレクトでのリマッチ要請を認め、バジャダレス側も4月の開催で同意、と伝えられていた経緯がありましたが…

 

国内スポーツ紙の報道には JBC(日本ボクシングコミッション)関係者が「バジャダレスは練習もできない状態と聞いている」と明かした云々とあり、事実なのであれば見た目以上の相当なダメージだったことに。

 

とはいえ… そう聞かされたところで、あの戦意喪失・試合放棄的な振る舞いを思い起こすと、どうもやっぱり何のかんのの小細工によって、とにかくリマッチを先延ばししたいかの思惑がチラつく感は否めず。

 

来日した際の強気の発言はどこへやら、3ラウンズ弱を実際に戦って重岡選手の能力の高さを察し、もう一回やったらヤバいと取り敢えず再戦を回避しようとしているかに思えてしまう心象は、あの試合を観た人なら皆一緒なのでは?

 

なお、この事態を受け重岡選手(4位)は、4月・代々木のスケジュールのまま 3位/前王者 レネ・マーク・クアルト(比)と暫定王座決定戦が有力(1位&2位は空位)で、近く正式発表される見通しとのこと。

 

診断書の提出で、IBFも不履行を理由にいきなり剥奪という訳にはいかないでしょうから、これは暫定王座を認めざるを得ない筈で… 実際、クアルトvs重岡は既にもう指令済み、と報じているメディアもあり。

 

で、バジャダレスには負傷が癒え次第その勝者と団体内統一戦を義務付け、従わなければ剥奪という一般的な流れになるのもほぼ確実。

 

何れにしても、先ずは発表待ちです。