今朝NHKで、タイトル忘れちゃったけど、
里親に関する特集が放送されていました。

水泳の金メダリスト岩崎恭子さんのご両親が、
3人の子の里親をされていました。
もう一方、子宮頸がんで子宮を全摘された女性も、一人の女の子の里親をされていました。


観ていて純粋にすごいなって思いました。
頭が下がる思いでした。



私が里親制度について意識したのは、
数年前、風邪をひいたときに受診したクリニックでのことでした。
待合室でぼんやり待っていると、
貼ってあるポスターは高齢者向けの肺炎予防や転倒予防に関するものばかり。

そんななか目を引いたのは里親制度のポスターでした。


当時、不妊治療の病院で勤務していた私は
たくさんの患者さまをみてきました。


結婚したら子どもができるのが当たり前だと思っていたのになかなかできなくて辛い

周りからのプレッシャーで辛い

内診が辛い

検査が辛い

採血が辛い

待ち時間が長くて辛い

ステップアップしたら授かると思っていたのに何度チャレンジしてもできなくて辛い

仕事との両立が辛い

毎日の注射が辛い

経済面で辛い

まさかの病気があってショック、辛い

夫との温度差で辛い


などなど、書ききれないほどたくさんの患者さまの涙や辛さ、痛み、苦しんでいる思いにふれるたび、聞くたび、見るたび、

みんな幸せになってほしい。元気な赤ちゃんが授かりますように。


と思っていました。


治療にいらしていた患者さまの中には
本当にご高齢の方も多く、
正直なところ、治療にお金や時間や心を削らずに、大好きな人と旅行に行ったり、美味しいものを食べたりして、少しでも笑顔の時間を作ってほしい

と思うことも多々ありました。


もちろん、人それぞれの価値観や優先順位がありますので、これは私個人の思いです。決して言いません。ひたすらお話を聴くのみでした。


そんなときに目にした里親制度のポスター。



私がもし、絶対に子どもをこの先持てないとしたらどうするか。


里親になるのもありだな。




なんて、ふと軽々しく思いました。
しかし同時に、生まれたばかりの子、もしくはもう少し成長した子を、
親元にいられる環境下にないという、
私の中の「常識」にはない状況の子を、

はたして責任を持って育てることってできるのか?

思い描いていたように育たなかったらどうするか?




子どもがどうしてもほしいなら里親になればいい。それを患者さまにも周知するのはだめなことかな。


だなんて、一瞬でも思った自分は、
やはり他人事にしか考えていないんだと
自分で自分のことがイヤになりました。


里親制度のことについて伝えるタイミングも難しいし、
ただでさえ傷ついている人に追い討ちをかけることだなと思いました。


だけど、里親制度については多くの人に知ってほしいなと思うのは事実です。


虐待のニュースを見るたびに胸がつまる思いがします。
子どもはどの子も幸せになる権利があると思います。
もちろん実の親に愛情たっぷり育ててもらうことがベストですが、
それが叶わないのなら………


血の繋がりよりももっと濃い絆を結ぶことのできる人の元で、
幸せに、笑顔溢れて、元気で、毎日が安全で安心に暮らせる子が増えてほしいと思います。


今日の特集をみて、昔のことをふと思い出しました。