今日は友人と久々に再会し、カフェでお茶をしました。
とても楽しくて充実したひとときでした。
娘にプレゼントや、私にはお菓子のお土産まで用意してくれていて、
彼女の気遣いにはいつも頭が下がる思いでした。



楽しいティータイムが終わり、友人と別れ家路へ。


帰路の途中にある出会い喫茶の前を通りました。
いつも通るたびに、


「利用する人なんているのかなー」


なんてぼんやり考えていました。
今日も例に漏れずそんなことを思っていました。

すると、中年男性がひとり出てきました。


「へぇー、ああいう人が利用するのかー。あれ、ひとりだ。気に入った子いなかったのかな。」


すると、私の背後から若そうな女の子がすっと抜き去りました。
そして中年男性がその女の子の隣に慌てて並んで歩き出しました。


場所柄、変な人がいないか通りすぎる人の風貌には目を配るようにしていましたが、

その女の子の存在には全く気づきませんでした。
なんというか、


「存在しているのに存在感がない」


という感じでした。


中年男性は無理矢理女の子の手を握ろうとしていました。
そこには小さい拒絶が垣間見えました。
だけど諦めたように繋がせている手には、嫌悪感が感じられました。


女の子は男性の方をチラリとも見ることもなく、あたりをキョロキョロするわけでもなく本当にまっすぐ前を向いたままで歩いていました。

その後ろ姿がすっごくすっごく無機質で、
私は違和感を抱かざるを得なかったのです。


可愛らしく着飾っている、どこにでもいそうな後ろ姿からは、生気というか、エネルギーというか、そういったものが感じられなかったのです。

そのままふたりはホテル街へ消えていきました。



出会い喫茶とか闇金ウシジマ君みたいなドラマの中での世界だと思っていたことが、
目の前で繰り広げられて、
しかもそんな光景をまじまじ見ている人なんて誰もいなくて(私くらいか)
みんなスマホを見てたり、一瞥もくれずに通りすぎていく。


暑い夏の昼下がり、重たい娘の体温を感じながらふと、中学だったか高校時代に習った短歌が頭をよぎった。

「父母が頭かきなで幸あれて 言いし言葉ぜ 忘れかねつる」


こんな感じだったかな。


あの女の子も両親に、
「幸せになってね」
って頭をなでられたことはあったのかな。


なんてことを思い、
我が子の顔を見て胸がつまるような思いを感じた繁華街での出来事でした。