大切な人の死は、生きているうちに必ず体験する辛く悲しい経験のひとつです。
それは人生においてもっとも過酷な試練ともいえます。
若いうちはさほど目の当たりにすることはありませんが、
ある年齢まで達すると、寿命や病気などの理由で身の周りで亡くなる人が増えてきます。
最初は信じがたく、受け容れがたい体験ですが、
やがてそれが人生の摂理であることを理解する時期がやってきます。
大切な人を亡くしたとき、人は心が痛くて痛くて仕方なくなります。
「もっとああすれば良かった」とあれこれ考え出し、後悔したりします。
こらえようのない痛みに心が蝕まれていくかもしれません。
それは大切な人がこの世を去り、自分がまだ生きていることに負い目を感じ、
罪悪感や不安感が生まれるからです。
しかし後を追って死のうなどと考えるのは、故人にとっては大変迷惑な事です。
亡くなった本人は、本当はあなたに悩んでほしくもないし、苦しんでほしくもないからです。
だからいつまでもクヨクヨされたくないのが本音です。
大切な人の死は、あなたが生まれる前からすでに決められているものかもしれません。
あなたとどのタイミングで出逢い、どのタイミングで別れるかも、
初めから決まっていた事なのかもしれません。
だから故人に対してどう後悔しても、今となっては意味がないのです。
但し、今生きてる人に対してこの経験を活かすことはできます。
そばにいる人を少しでも大切に思う、残された家族に対してマメにコンタクトをとる、
今大切に思える人を大切にする、故人の分まで精一杯いまを生きる、
これこそが故人があなたに授けてくれた最大の教えであり願いなのです。
どんなに悲しみが深くても、立ち上がれない時期が長く続こうと、
やがてゆっくりと乗り越えられる時期がやってきます。
深い悲しみは、それだけ故人に対して愛情深かった証拠です。
それだけで故人は天国から「ありがとう」と言ってくれているはずです。
あなたがもし、いつまでも下を向いて立ち上がれないと、
故人が天国へ行けず、いつまでもこの世であなたを心配し続けます。
それが成仏しきれない原因にもなってしまいます。
いつまでも悲しみ続けるのも自由ですが、
本当に故人の事を思うならば、安心させて天国へ行かせてあげるべきなのです。
それを寂しく思う必要は全くありません。
なぜなら故人はあなたに愛されたことに感謝し、
あなたの胸にいつまでも生き続けているからです。
故人も天国からあなたの事を温かく見守りたいのです。
大切な人の死は、あなたに身をもって命の尊さを教えてくれます。
あなたと同じように悲しみを抱えている人の気持ちがわかり、
あなたの貴重な体験がその人を救ってあげる事もできるからです。
大切な人の死を乗り越えられたら、もう怖いものはありません。
仕事や人間関係など、今抱えている悩みは、
こんなに悲しく辛かった経験に比べれば、どれほどちっぽけに感じるでしょうか。
こうして「生きること」は言葉や理屈ではなく、
体験や経験そのものだということを、身をもって実感していくのです。
あなたがもし、限られた人生を精一杯生きる事ができたなら、
大切な人は、あなたの死後の世界で「よく生き抜いたね」と笑顔で迎えてくれることでしょう。
だからこそ、どんなときでも素敵に生きるべきなのです。
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