なんとかしたい、肌の乾燥！
「乾燥対策といえば保湿だけど、保湿のスキンケアって何を選べば良いの？」
お悩みの方、多いと思います。
ずばり！肌の保湿には、2つのアイテムを組み合わせることが効果的です。
さあ、一体何でしょう？
化粧水と乳液？それともクリーム？
もしや美容液か？
答えは、
『ヒューメクタント』と『エモリエント』
です！
「は？？なんじゃそりゃあ〜！」
と思われる方もいるかもしれませんね。
ヒューメクタントとは、
水分を吸着して保持する水性成分のこと。
例えば、ヘパリン類似物質、アミノ酸、グリセリン、ヒアルロン酸、シロキクラゲ多糖体など。
エモリエントとは、
水分の蒸発を防ぐ油性成分のこと。
例えば、ワセリン、スクワラン、油脂など。
💡ヒューメクタントとエモリエントの両方を補給することで、保湿効果が高まります。
ヒューメクタントは水に溶けやすい性質のため化粧水に配合されやすく、エモリエントは油に溶けやすい性質のためクリームに配合されやすいです。
だから昔から保湿といえば「化粧水とクリーム」と言われているんですね。
しかし！
化粧水にもエモリエントが配合されていたり、クリームにもヒューメクタントが配合されいたりします。乳液や美容液も同じです。
ヒューメクタントとエモリエントの両方が配合されていれば、化粧水だけで足りるケースやクリームだけで足りるケースもありえます。
逆に、オールインワンと書かれた製品であってもヒューメクタントとエモリエントの両方が配合されているとは限らず、保湿力が物足りないケースもあるのです。
だから、
💡スキンケアアイテムは、化粧水やクリームなどといった「形状」で選ぶのではなく、ヒューメクタントとエモリエントといった「成分」として選ぶことがポイントになります。
でも！
「皮脂が出やすい人でも、油分は必要？」
という疑問が浮かびます。
答えは、NOです！
皮脂が出やすい人が油分を補給すると、毛穴の開きやニキビといったトラブルにつながりやすくなるため、必要ありません。
じゃあ、エモリエントはやっぱりいらなくて、ヒューメクタントだけで良いってことなのかと言うと、それもNOです。
実はエモリエントには2つのタイプがあります。
タイプ①皮脂タイプ
先ほど例にあげたワセリン、スクワラン、油脂など。いわゆる油分と呼ばれているタイプです。
肌の表面を油膜で覆うことで水分の蒸発を防ぎます。
タイプ②脂質タイプ
例えば、セラミド、コレステロールなど。
水となじむ面と油となじむ面をあわせ持ち、かつ、水にも油にも溶けにくい性質により、水分を抑え込むことで水分蒸発を防ぎます。
タイプ①は昔からあり、タイプ②は最近になって注目されるようになったエモリエントです。
元々、肌にも3つの天然保湿成分が備わっています。
・NMF
・皮脂膜
・細胞間脂質
この3つが肌を守るバリア機能を担っていて、これらが年齢や環境などにより失われてしまうことで乾燥肌や敏感肌などさまざまな肌トラブルを招いてしまいます。
この働きをスキンケア用品に置き換えると、
・NMF→ヒューメクタント
・皮脂膜→皮脂タイプのエモリエント
・細胞間脂質→脂質タイプのエモリエント
となります。
なので、
💡ヒューメクタントと脂質タイプのエモリエントは常時補給するようにして、皮脂タイプのエモリエント(油分)については皮脂の出やすさによって使うかどうか決める、というようにすると良いと思います。
皮脂の出やすさは、年齢、季節、食生活、乾燥などさまざまな要因によって異なりますので、油分の必要補給量は人それぞれ異なります。
(皮脂対策については、また別の機会に。)
また、
💡日焼け止めやメイク用品には油分が含まれていますので、同じ人であっても朝と夜でスキンケアでの油分の補給量を調節することもポイントになります。
例えば、夜は油分多めのクリームを使うけど、朝は日焼け止めとメイクをするから油分軽めの乳液を使うor油分補給はしない、など。
スキンケア用品を選ぶ際は、形状にこだわらず『ヒューメクタント』と『エモリエント』として考えることで選ぶ幅が広がり、自分にあったアイテムが見つかりやすくなると思います。
ただ、ヒューメクタントとエモリエントにもいろいろな成分がありますので、かえって迷ってしまう人もいるかもしれませんね。
そこで！
次回からはおすすめの成分と、具体的な製品ついて紹介していきます。
(なるべくプチプラから厳選しています。スキンケア用品は、気分良く継続して使えることが大切ですからね。)
ぜひスキンケア用品選びのご参考になさって下さい。
みなさまのお悩み解決に少しでもお役に立てますように🌟