<8/15日のつづきです>
息子は新学期を向かえて野球部に入りました。
部活に夢中になっていました。
その前に息子が通っている小学校は
パパも通っていた小学校。
もう、30数年前ですけどね。
ただ、昔と違い、少子化が進んで、
各学年一クラスしかありません。
人数が少ないので、全校生徒の
名前を全部覚えられる程です。
息子のクラスは女の子が17人、
男の子が8人!と、ちょっと男の子の
人数が少ないのですが、
そのうち7名と女の子1名の計8名が野球部に。
残りのクラスの子は、陸上部、
スクールバンド部、ミニバスケット部に
に入ります。
冬のスキーの部活は親が集まる事は
ほとんどなかったのですが、
野球は土日に練習試合がはいります。
その日は始めて野球の練習試合が
うちの小学校であるというので、
さっそく、行って見ることにしました。
野球の応援=野球部のお母さん達との
始めての交流。
先回は町内会デビューを果たしたのですが、
今度は息子の野球部親の会デビューです。
やっぱりどきどきです。
ほとんどが知らない人。当たり前ですが・・。
でも、スキー大会で声をかけてくれた
お母さんが、きていて、(息子のクラスメートの)
私に気づいて、「あ~。よくきたねーー」
と笑って迎えてくれました。
このお母さんもとても気さくで、でも、
なんだか、先生みたいな優しさをもってる
人だな~と思っていたら、後で分かったのですが、
ホントに学校の先生をされてる方でした(笑)
そんなわけでこのT君お母さんが持ち前の
面倒見のよさで、全員のお母さんに
私の事を紹介して回ってくれたおかげで、
すぐに輪に入ることができました。
そして、練習試合。6年生になって始めて
野球をやる、超初心者。5年生や4年生の
後輩達の方が野球を知っているけれど、
6年生、と言う事もあって、試合に出して
もらっていました。
お母さん達はMYイスを用意して、
それを横一列に並べ、応援です。
私は始めてだったので、イスは用意しましたが
あとは手ぶらできていました。
すると、アイスコーヒーは回ってくるし、
お菓子は回ってくるし、応援の
合間にお母さん達のおしゃべりが
始まる。それが、なんだか、すごく
楽しくて、最初は、野球の試合だけ
見てるの、あきないかな・・と心配だったけど、
一試合目はすぐに終わってしまいました。
応援の仕方もすごいです
子供達がバッターボックスに立つと
大声を出して、自分の子どももそうだし、
他の子の出番でも、○○ちゃん、
がんばれー!頼むよー。ヒット一本!!と
一生懸命応援します。
あれ、野球観戦って、こんなに楽しかったっけ??
私はいつの間にか、自分も大声を出して、
子供達を応援していました。
なんだろう・・。こんなに心の底から
大声をだして、誰かを応援するって、
何年ぶりだろう??
投げて、打って、守って。これだけを
繰り返すスポーツなのに、
なんだか、夢中になっている・・。
息子は初めて出た試合でヒットを
打ったりして、初めての試合に
試合にしては、頑張っておりました。
試合は2試合あり、1勝1敗でしたが、
みんなよく頑張っていました。
そして、私は、この応援の
楽しさにはまって、
毎回練習試合に行くようになり、
野球部のお母さん達と会うのも
楽しみになっていました。
そして、これは考えていなかった事でしたが、
息子の野球の練習試合に夫が
くるようになったのです。
実は夫はこの小学校の野球部でした。
でも、5年生の時に、お父さんの転勤で
転校したので、それ以降は野球は
やらなかったそうなのです。
しかも、その野球の練習試合に
自分で車を運転して行くと言いだしました。
びっくりでした。
私はスキー大会の時の出来事を
思い出し、また途中で帰ったらどうしよう
と心配がありましたが、
心療内科の先生の言葉もすぐに
思い出したました。
「ご主人が自分から、やりたいと思ったら
やらしてください。否定したり、こうした
方がいい、という事はしないで下さい」
私はパパに向かってこう言ってました。
「うん。じゃあ、行こう。気分が悪くなったり
したら、すぐ私に言ってね。」
夫に車の運転をしてもらうのは
一年ぶり位でした。
野球の試合は、大会を除いて
ほとんど、各小学校のグランドでやります。
その日はうちの小学校ではなく、よその
小学校での試合でした。
夫は、わけもなく運転して、私達を
試合場所まで連れていってくれました。
「パパ、どこで見る?うちの小学校の
父兄はあそこで応援するんだよ。」
「俺、バックネット裏に行って、観戦してるから。」
主人は相変わらず、他の人から
離れた場所で一人で観戦していました。
でも、そんな事はどうでもよかったのです。
主人が、自分から来てくれた事が
大事な事だったし、心の底から
嬉しかったのです。
「あれ、うちのパパなの。」
私はお母さん達に指をさして、教えました。
パニック障害の事は野球の応援の時に
話してあったので、みんな分かって
くれていました。
「あ~。来てくれたんだ~!すごいね!」
「そうなんだ・・」
私は心の中で、つぶやいていました。
本当にすごいよ。車を運転する気になって、
野球の試合を最後まで見ている。
今回はスキーの時のように、
途中で帰ったりしなかった。
私はそれだけでも、本当に嬉しくて、
野球の試合は半分見ていなかった。
今回だけでなく、夫はそれから、
息子の部活の練習試合に殆ど
応援にくるようになりました。
私はそんな姿を見て、野球の応援が
パパのリハビリになっているんじゃないかと
その時思いました。
いつか心療内科の先生に、「ご主人が自分から
やりたと思うことをやらせてあげるのが一番
いいリハビリになります」と言われたとき、
私は冬の間、寝てばかりいるいる夫に
たずねた事がありました。
「ねえ、パパ、パパって、なにかやりたいこと
ってあるの?」
「うん。特にないな。なにも」
それは、その時の私にとっては
辛い返事でした。
なんでもいいのです。ドライブに行きたい、とか
映画がみたい、とか、散歩に行きたいとか、
なにもない。と言う事は前に進みようが
ない気持ちに襲われて、ひどく落ち込んだ
ことを思い出していました。
それが。
野球の応援に行った後のパパは
夢中になって野球の事を話していました。
今度はこうしたらいい、フォームはこうしたらいい、
息子にもアドバイスをしてくれていました。
パパが何かに興味をもって、行動している、
いや、興味どころか、夢中になっている。
これって、パパのリハビリじゃない?
それからです。
夫は、小学校の野球だけでなく、中学校の野球、
高校の野球、大学の野球の試合を見るために
自分で調べて、地元の野球場に、一人で
行き始めたのでした。
<つづく>