鈴木法相が袴田ひで子さんに謝罪した件について昨日、閣議後の記者会見で、記者の質問に次のように答えている。
【記者】よろしくお願いします。大臣は昨日、袴田巌さんの姉、ひで子さんと国会内で面会し、謝罪されました。謝罪に至った経緯やその趣旨について詳しく教えてください。また、検事総長に対して同様に対面での謝罪を促すお考えはおありでしょうか。
【法相】昨日、袴田ひで子さんにお目にかかりました。そこは、鈴木宗男参議院議員からお声がけを頂きまして、昨日の午後になりますけれども、鈴木議員の議員会館の事務所にて面会をさせていただいたところであります。まさにこれは私もこれまでも、さまざまな場所で申し上げておりますけれども、やはり特に袴田巌さんにおかれましては、その死刑判決の確定から43年以上と、極めて長い間にわたって大変不安な、そうした不安定な状況のもとに、そういった特に置くこととなったということ、さらにはこの極めて時間がかかったということで、やはりこれはご家族であられるひで子さんにおかれましても、大変にさまざまなご苦労もあったことを私は考えております。
そういった中にありまして、そこはこれまでも、静岡の検事正等々からもおわびを申し上げてるところでありますけれども、私は法務大臣としてそこについてはおわびを申し上げる、そんな思いで昨日はおわびを心からさせていただいたところであります。まさにそうした極めて長い時間、人生のかなり大半の時間ということでもありますし、そういったところで非常に不安定な状況ということ、まさにそれが私どもとしてしっかりこれは謝罪をしなきゃいけない、そういった思いでいたところであります。
ひで子さんにおかれましては、本日の法制審議会のほうにもご出席を頂いてご意見を承るということもございますので、そうした場でもそうした関係者の方でございますので、さまざまご意見をいただきたい、そういったこともあわせて申し上げたところであります。
【記者】先ほど袴田さんの関係で、お会いされた趣旨、ご説明いただいたんですけれども、どういう言葉をお伝えになったかというのを改めて教えていただけますか。
【法相】その場におきましては、私のほうからはやはり非常に長い時間、これは袴田巌さんについてもそうでございますし、同時にご家族であられますひで子さんにとっても、そこは同様だと思います。非常に長い、もう43年以上というですね、死刑判決確定から、そういった時間を大変不安な、そして、つらい状況で過ごすこととなってしまったということ、そのことについて、法務大臣の立場からもしっかりとそこはぜひおわびをさせていただきたいということで、改めてそうしたことで心からおわびをさせていただいたというところであります。
同時にこれまでさまざま、そうした大変なご苦労があったと思いますので、そういったことについても改めておわびと、そして敬意等を表させていただいたところでありますし、同時にそうしたご経験も含めて、踏まえて、本日は法制審議会に来られますので、そこで、ご意見もいただくことを我々としては大変大事なことだと思っていると、そういったことをお伝えさせていただいたところであります。
木曜日、午前の法務委員会で私から「大臣自ら私はおわびをするのが人の道だと思うんですけれども、いかがでしょうか。できるだけ早く直接おわびの機会をつくりたいという理解でよろしいですか」と質し、鈴木法務大臣から「法務省といたしましても、そういったところにおいてはしかるべく考えていきたいと思います。法務大臣としての立場ということも含めて、そこは適切にしっかりと考えていきたいと思います」と答えた。
これまでも法務委員会で再三にわたり私は強く指摘しており、木曜日の質疑でのやりとりを午後に即断、即決された鈴木法相の決断を多としたい。
袴田ひで子さんも鈴木法相の真摯な姿勢に満足した様子であった。私なりに一つの仕事を終えた思いである。
昨夜のうちに千歳に出て、列車で24時前帯広に着き、今朝は5時半に帯広を出発し、日本の最東端根室市納沙布岬に向かい、日ソ漁業交渉に尽力された髙碕達之助氏の顕彰碑、除幕式に出席する。改めて髙碕先生のご功績を称えてやまない。
根室管内別海町でお世話になっている「ちえのわ事業協同組合交流会」に顔を出し挨拶する。
釧路空港から千歳に飛び、車で旭川に向かい後援会会合。今日も北海道を横断するような日程だった。
元気に働けることは有難い限りである。
30日のコメント
katsuosatohさん、有難うございます。検察、裁判所の改革が必要です。
松村訓明さん、畝本検事総長談話の中では履き違えた表現があり、これを質して参ります。
さださん、袴田ひで子さんに対し、鈴木法相はとっても人間的な対応でした。
富士筑波隅田川さん、改めて安倍元総理の偉大さを知らしめた会談だったと思います。合わせてプーチン大統領が日本へのメッセージと受け止めます。
大城隆さん、安倍晋三元総理とプーチン大統領の信頼関係がいかにあったかを示す出来事です。
ひでおさん、いつも有難うございます。大地塾参加、感謝します。
慎一さん、本人の努力次第で、将来ある政治家です。
山田太郎さん、同じ思いの人が多いと思います。
髙碕達之助先生除幕式
貝殻島区域昆布採取漁船出漁証明伝達式