昨夕、高市総裁とお会いし世間話をさせて戴いた。淡々と話すその表情は明るくホッとした。

 気疲れしているのではと思いながらも「眼力(めじから)」があり、決意と覚悟が伝わってきた。「()」も入っており安心した次第だ。21日の首班指名が楽しみである。

 村山富市元首相が亡くなったとの報道に接する。101歳ご長寿の人生だった。

 1994年6月の首相指名選挙で自民党は村山富市氏を担ぎ、政権奪還した。

 前年、細川政権が誕生し、自民党は国会における圧倒的比較第一党だったが過半数を得ず、野に下った。

 半年も経つと自民党内で初めての野党経験で環境が変わり、腑抜(ふぬ)けのような状態だった。そこで出てきたのはなりふり構わず政権復帰をしなければならないということになり、日本社会党の村山富市氏を担ぎ出したのである。

 当時、亀井静香先生、梶山静六先生、小里貞利先生らが中心になって進めた。私は国対副委員長、議院運営委員会理事で現場に立ち会ったことが想い出される。

 日の丸、君が代、自衛隊、日米安保を認めない日本社会党の委員長を担ぎ出すことに私は違和感を覚えた。

 ところが村山富市氏は首相になるとスパッと自衛隊も日米安保も日の丸、君が代も認めた。日本のトップリーダーになるとこれほどまでに変わるのかと唖然としながらも、その責任感に教えられること大だった。

 一時代を率いた村山富市先生の安らかなるご冥福をお祈りしたい。

 あの時の政権交代と今起きている政治状況が重なり、改めて歴史の巡り合わせを感じるものである。

 

17日のコメント

 ひでおさん、いつも有難うございます。私は私の立場で働いて参ります。

 牛ちゃんさん、政治は生き物です。また一寸先闇ともいわれます。目的、目標に向かって邁進するしかありません。