お父さんとお母さんみたいな夫婦になりたくない！

私は、子どもの頃から結婚願望が強かった。

でも、両親のことは嫌いだった。

私が大きくなってから父と母が、

まともに話をしているのを見たことがない。

父は、思ったことを感情のまま口にし、

その言葉で人が傷つくということに

とても鈍感な人。

母は、イライラすると何もかも嫌になって

家事でも何でも途中で放り出して

じっと嫌なことが過ぎていくのを我慢する人。

私が小さい頃は

喧嘩もしていたようだけど

私が中学に上がる頃には

喧嘩もしないほど仲が悪かった。

だから、ずっと

「お父さんとお母さんみたいな夫婦にはなりたくない」

と思っていた。

私は23歳で結婚した。

私たちは夫婦は仲が良かった。

でも、それも短い間だけだった。

旦那さんが会社を辞め独立すると、仕事に困った。

もちろん、お金にも困った。

すると、旦那さんが実家に入ることを提案してくれた。

「今より楽になるから」

絶対そんなことない！

とわかっていたけど、

なんとかなるかな？と甘い考えで同居することに同意した。

案の定、うまくいかなかった。

家のストレス、仕事のストレスを

旦那さんにぶつける自分がいた。

私は、お父さんとお母さんみたいな夫婦になっていた。

そして気づいた。

自分が父と母の悪いところを

そっくり受け継いでいることに。

人の機微に疎く、

感情的な喋り方しかできない父。

嫌なことは人のせいにして

何でも投げ出す母。

なりたくなかった両親の嫌なところは、

全部自分の嫌なところだったのだ。

でも、私は両親とは違った。

それは、

自分を変えたいと思った。

自分を変えれると信じていた。

長男の妊娠、出産を機に

私は少しずつだけど確かに変わった。

あの頃は

自分にないもの、

自分にできないこと、

そんな負の側面ばかり気にしていた。

でも、今は違う。

自分の良いところ

自分のできること

そういうプラスの面を伸ばした。

毎日、楽しいことを考えた。

毎日、今あるものに感謝した。

そしたら、不思議なことに気づいた。

私は、

人の気持ちがわかるようになった。

私は、

嫌なことがあっても投げ出さなくなった。

人にとっては、ささやかな話かもしれない。

でも、私にとっては

とんでもなく大きな変化だった。

私は、お父さんとお母さんみたいな夫婦にはならなかった。

私は旦那さんを心から愛しているし

毎日、飽きるほど一緒にいるけど、

旦那さんとゲラゲラ冗談を言って笑い合っている。

私には、可愛い息子たちと、

陽の当たる気持ちの良いリビングの一軒家

パパが大好きな愛車のシューちゃん。

10年前夢見た、

理想以上の未来を生きている。

私が幸せな家庭研究家を名乗り、

幸せな家庭の作り方、

恋愛、結婚についてお伝えしようと思ったのは

本当は

お父さんとお母さんに仲良くなってもらいたい

という気持ちだったんだと思う。

私が別人のように変われたから

きっとお父さんもお母さんも変われると思う。

でも、無理に私が

両親を変えることはできないから

2人が本当に変わりたいと思ったときに

何か力になれるようなことを発信していきたいんだと思う。

これは、自分自身でも気づいてなかった。