「学校の勉強すかんやったし、
もっとおもしろいことがあると知ったら
学校なんかいかんとおもうよ。
だいたい、先のことなんか考えてないし」
だと。
それと中３の悪い先輩あたりから目をつけられると
いいように利用されるし
面倒くせーことになるらしい。
それで学校から離れたっていうことも言っていたが。
不登校になって しばらくすると
長男の机の上や引き出しの中などに
私が買ってやってない物があるのが
目立つようになり
あの頃 はやっていたゲーム機が
知らない間にテレビの上の置かれ
オンラインゲームに
はまりだしたのはその頃からだったか。
細かいことは忘れたが
とにかく長男とはよく喧嘩した。
長男と仲がよかった男の子は、
ふた親に先立たれ
ばあちゃんと暮らしていた。
そのばあちゃんは、孫が不憫だからか
面倒だからなのか
とにかく万単位でこずかいをやっているようだった。
で、
その子はさみしさを紛らわせるため
うちの子を誘って
毎日のように24時間営業のボーリング場や
できたばかりのネットカフェに入り浸っていた。
何度 夜中に探し回って見つけ出し
その子や一緒にいる子を
我が子ともども どやしつけ
車に押し込めて連れ帰ったことか。
それじゃないときは
私が仕事から帰ると
布団の中でグーグー寝てるし
夕飯ができる頃に起きて飯くって
ゲームを始める。
チャットっていうのもやってるし。
私と次男が寝ているそばで
布団に入って夜中じゅう
カチャカチャやって
明け方から寝る、の繰り返し。
そういえば
自転車も人さまのやつに乗ってるのを
パトカーに呼び止められて
何度も交番や警察署に迎えにいった。
本人にも自転車を買ってやるたびに
無断で乗っていかれるし。
3回買って3回盗まれた。
カギをつけていてもやられる。
だから買ってやるのをやめた。
だからって人さまの自転車に
乗っていいわけないから
そこでケンカ。
交番の人からは
「いい子どもさんですよ」なんてこと言われたりするし
なんなんだこいつはって感じで
よけいに腹たってくる。
一度は「あやまれ」「あやまった」で大喧嘩。
結局本人は小声であやまってるけど
相手（私）にはきこえてなくて
胸ぐらつかみ合いのケンカだから
私も引っ込みつかなくて
「謝るときは、あやまった相手に
ちゃんとわかるようにあやまらんと
謝ったとは言えんのじゃ、
馬鹿たれが～！」
なんて。
「どんな親でも親は親」
「親をなめるんじゃない」
とにかくこの一点張りで貫いた。
今おもうと私もどうなんだろうねぇ。
けど、もうなに言っても学校いかない長男に
唯一親として言えることは
「どんな親でもあんたにとって私は母親」ってことしか
なかったのかな。
とにかく 不登校は一向に解決せず
時はすぎていくばかり。
そして また 事件発生。
