こんにちは
ひまわりまみーです
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先週の金曜日、大阪へ行った。

そのときのランチ懇親会でお話できた方のなかで、ペットサインインストラクターの出口可奈さんがいらした。

少しお話をうかがっているうち、我が家で暮らしていたペットのシーズー犬のイブちゃんのことを思い出した。

イブちゃんは、4年まえに死んでしまった。

死ぬ前の2年間くらいは、ずっと後ろ足を引きずって、オシッコも自力で排泄できず、肥満もあって病気もいろいろ出てきた。

事故にあったのだ。

今から6年前の1月2日、散歩の途中に軽トラに飛び込んで足を引きずられてしまった。

夫はリードをつけずに散歩をしていたのだ。

いつもはリードをつけていたはずだが、その日にかぎってつけてなかった。

その理由は、リードをつけてると自由に散歩できなくてかわいそう、ということだった。

私も子どもたちも口には出さなかったが、リードをつけておきさえすれば、イブちゃんは軽トラにひかれることはなかったのに、なに考えてんだろうと思ってた。

リードをつけて散歩することと、リードをつけずに散歩してひかれてしまうのと、どっちがかわいそうか、そんなこともわからないのか?

住宅街とはいえ、車道ばかり。

公園までいって、そこでリードをはずすとかいうのならまだわかる。

しかし、家からリードをつけずに出て、すぐに道路を歩かせたらしい。

そりゃ気ままに歩くさ。

夫のそばにいたらしいが、気がつくと上から猛スピードで降りてきた軽ワゴン車に向かって飛び込んでしまい、車輪に下半身を引きずられてしまった。

軽ワゴン車は気づかないまま走り去った。

夫は動転し、慌てて抱きかかえ帰ってきた。

玄関で「イブちゃんが死んだー!」と呆然と立ちすくんでいる。

私は慌ててリビングから飛び出した。

「ああ、内臓破裂だ、車にひかれた。
もう死んでしまった。
もうダメだー!死んでしまったー!!」

夫の手に真横になって抱かれているイブちゃん。

私は、無表情にワーワー言ってる夫をみて、違和感を感じ、なぜか冷めた気持ちになった。

冷静にイブちゃんの体を見る。

ひかれたショックで体が硬直しているのか。

内臓破裂とかいっているが、つぶれているようにも見えないし、血がほとんど出てないようだし、わずかに呼吸もしている。

「お父さん、死んでないよ、生きてるじゃないの!」

夫は混乱しているようだ。

「早く病院へ運べば、なんとかなるから早く!」と私。

「いやもうダメだ、もう死ぬんだ」

私は、早く病院にいって、適切な処置をすれば、イブちゃんは生きる可能性は絶対あると感じた。

なのに夫は手を打とうとしない。

「正月なのに、どこも病院なんか開いてない!」

夫が叫ぶ。

「そんなこと電話かけてみないとわからんじゃないの!」

行きつけの病院へ電話をかけるが、やはり出ない。

電話帳で調べて、何ヵ所かに電話するが、やはりどこも出ない。

ああ、どうするのか。

病院につれてけば助かるのだ。

このまま放置するなんてできない。

夫は何を考えているんだ。

なぜ、ボーッと突っ立ってるだけなのか!

そのときひらめいた。

ああ あの人なら緊急にみてもらえる動物病院をしってるかも!
イブちゃんを譲り受けたボランティアの人だ。

しかし、その人の連絡先がわからない。

私は、その人の連絡先を知っているだろうと思う人のことを、またとっさにひらめいた。

その人のへ連絡し、ボランティアの人に連絡してくれた。

やはり、そのボランティアの人は緊急時の病院を知っていた。

かなり家から離れていたが、そこなら即入院できる。

その病院を捜すのに私は手を尽くした。

その間、夫は何をしたろうか?

ただ、ブツブツと何か文句を言うだけで、そこにいただけだ。

で、私がほんとうに呆れたのは、夫がリードをつけずに散歩したということを、悔いている感じがまったくないようにみえることだった。

それどころか、私と子どもたちは、何かと文句ばかり言われた。

おまえたちは冷たい

おまえたちに俺の気持ちがわかるか

おまえたちは自分のことしか考えてない

おれは大変だ

おれはこんなにかわいそうなのに、お前たちはよく笑ってられるな

おれは毎日、病院へ見舞いにいかなければならないから大変だ

おまえたちはなにもしない

こんなことばかり、何かにつけて言われた。

子どもたちは、陰で冷静にいい放つ。

もとはといえば、自分がイブちゃんにリードをつけてなかったから悪いのであって、自業自得じゃないかと。

なのに、なぜ僕たちがあいつから文句言われなきゃいけないのか?と。

たぶん、夫は自分を責めることが耐えられなかったんだろう。

自分を責めて責めまくってきた人生だから。

でも、そんなこと子どもたちにわかるわけないし。


私や子どもたちは、イブちゃんが事故にあってそのまま入院となった三日後に、父の後妻さんが亡くなったので、その葬儀のことなどでバタバタしていた。

夫は、おれはイブちゃんのことで大変だからと、知らん顔していた。

イブちゃんが退院してきたが、後ろの両足は立たなかった。

夫は車いすは作らないと言った。

ケガのせいで、オシッコを自力で出せないので、一日二回近くの病院でオシッコを出してもらうため通院した。

以前から、夫のイブちゃんの可愛がり方は、ちょっといびつだな、と感じていた。

今おもえば、イブちゃんと共依存のような関係だったのだろう。

小さかった頃の自分と、虐待されてかわいそうという(夫の思い)イブちゃんを重ね合わせているようにみえた。

だから、食べたがるものは、ケーキでもお菓子でも何でも与え、餌も夫にとって自己満足できる餌を、手作りすることにこだわった。

しかし、その餌を作るのにものすごく手間をかけるため、夫自身がしんどくなっていた。

私は、夫のすることに口出しすると、ひどく怒られるので知らん顔してた。

ずいぶん前に、餌を作るのを手伝おうとすると、俺が作ったものしか食べないから余計なことをするな、と言われたことがあった。

なのに今度は、イブちゃんの餌を自分だけがひとりで作ってるといって、わけのわからない理由をいいまくって、私に作らせようとした。

なら、はじめからくだらん文句をいうな、だ。

だいたい、そこまでして餌にこだわる意味もないのだ。

病院の先生からは、その餌はカロリーが高すぎてイブちゃんにとってはよろしくないと言われていた。

しかし、夫はそのカロリーの高い餌をたくさん食べさせた。

ダメだ、といわれてるのに。

小さかった頃の飢えていた自分に食べさせてるんだろうな、としか思えなかった。

夫が留守をすることがあり、私がイブちゃんの世話をすることがあった。

イブちゃんは、ちゃんと人をみて態度を変えていた。

夫のストレスがたまると八つ当たりをされるイブちゃん。

イブちゃんの看病のストレスがたまると、私が八つ当たりされた。

くだらない、意味不明なことで怒鳴られる。

それも、延々と。

ムカつく私は、夫のいないときにイブちゃんにゴツンとやった。

イブちゃん、ごめん、と思いながらも、あんたのせいでと思いながら。

もう、死に近いころは、夫もかなり疲れていて、私も夫のストレスを受け続けることに疲れていた。

イブちゃん、ごめんけど、はよ死んで。

ときどき、そう思ってる自分がいた。

お盆前にイブちゃんが息をひきとった。

全然泣けなかった。

ほんとうは、泣きたかったんだとおもう。

何年も経って、たまたま出会った出口さんとお話したことで、やっと自分の気持ちがでてきた。

私は、自分を責めてたんだろうな。

そして、夫のことも許せないと思ってたと思う。

今でも、許せない思いがあるような気がする。

イブちゃんにでも、周りの人に対してでも、ほんとうにいい迷惑だ。

いつまでも、なんて俺はかわいそうだったんだ、と自分で思っている人生から卒業してもらいたい、と思ってる私がいる。


ただ、出口さんは、ワンちゃんはきっと幸せだったと思いますよって言ってくれた。

たぶん、イブちゃんは幸せだったろうと思う。

イブちゃんは、きっとぜーんぶお見通しだったんだろうな、そんな気がする。

イブちゃん、私を許してね。

私、イブちゃんのように、ただだまってお父さんをまるごと受け入れるのはムリだわ。

許せないとおもってること、いっぱいあるし、腹も立つ。

ま、しょうがないよね。

それでも、なんだかんだと言いながら、生きていくでしょう。

最後に、大阪で出会ったペットサインインストラクターの出口可奈さん、ありがとう

とっても癒される、やさしい笑顔の方でした。



今回も読んでくださってありがとうございました




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