庭の花です


先月末の26日から29日まで
静岡県富士宮の方へ三男と二人で三泊四日の旅。
夫は自分の都合で一緒に行かなかったんだけど。

ほんとは行きたいのだけど
夫自身の事情があって行けないというのがほんとかな。
そして、本気で言ってるのか、
いや本気でいってるようだが
地震が頻発していて富士山が近々噴火するから気をつけろとか、
フェリーに乗ってるときに地震がきたら 津波にやられるとか、
後ろからいきなり袋をかぶせられて拉致されないようにしろとか、
連休中は車が多くて、高速道路走行中に事故に巻き込まれるから心配だ

とか とにかく、言ってもしようがない 起こるかどうか全くわからない不安材料を
思いつくまま私に言いまくる。

ちょっとでも、否定的な言葉を発したら もう、
何倍にもなって反論が返ってくる。

まあ、だから黙って聞いてるけどね。 マジで疲れるし、
イヤな気分になるけど。
それでも、何が何でもと引き留めるわけでもない。
人をイヤーな気持ちにさせるだけさせて 送り出す。

そんなことに慣れてしまった感もあるので さいならー、
と離れてしまえば忘れるけどね。

無事に帰宅して、楽しかった数日を 夫へ話してきかせるのだが、
これまた、自分だけ自宅でくすぶってる夫には悪いが、
私はいろんな知り合いと しかも、
夫も知ってる人たちと 久しぶりにたくさん話しができて
とっても充実感たっぷり。

それに、夫と同行してると 夫のお守りが中心で、
自分のペースでは行動できないけど
今回はそんな縛りもなく。

とっても楽しかった私。
きっとニコニコしてキラキラオーラを放ってたかもー。

すると、翌朝から夫はなんだか機嫌が悪い。
私がいない間は、自分は家で暇をもてあましているので
いつものごとく 人の領域まで大掃除。
ほんとは、触ってほしくないけど 文句言ったら
大変なことになるから ありがと、とだけ言う。

わかってるのだけどねー
大変だったねー!ありがとう、助かるー! とか
言ってもらいたいのよねー。

でもさ、余計なことなの。
自分が片付けたいのと、あてつけなのとで こちらも
せっかくやってもらっても なんか素直によろこべない。

そこを賢く、オーバーアクションで 喜んでやればいいのはわかってるけど、
やっぱり できない私、修行が足りないのもわかってます。

あれはどうしたの?とか いろいろと、
どこへ片付けたかを質問したのがまずかったようだ。

オレが片付けてやったことに難癖つけやがって! とぶちギレ始めた。

もー、なんなんだ。 こっちも、頭にくるから 適当に応戦するが、
それがまた 腹が立つらしく。

とにかく、怒鳴りまくる夫。
食べかけのさんまがのった皿を投げつけようとする。

「ちょっとやめて」

冷静に制止する私。
それがまた腹立つみたい。

「なんでオレが残りもののサンマをくわないけんのか!」

すごく大きな声で怒鳴るわけ。

「しらんよ、そんなこと。自分が必要以上に焼くからやん」と私。

だんだんと、罵声が子どもじみた内容になってくる。

何が気にくわないのか、とにかく 地団駄踏んで、
カンシャクを起こしている子どもみたいだ。
けど、みかけが いい年した大人な分だけ恐ろしい。

もう、相手にするのをやめて
もうすぐお客様がくるので二階のトイレ掃除をしていた。

すると、階下で 叫んでいる。

「おい!コラ!おりてこーい!」

ったく。
たいがいにしてよ。
なかば、ヤレヤレと思いながらもムカつくので、
何かのときのために 便器を洗っていたトイレブラシを入れ物ごと持って降りた。

万が一危害を加えられたら、これを投げつけてやる。
汚いけど、しったことか。
夫とのバトルは、こちらが大人の対応をしても通用しない。

最近、そのことをやっと悟った。
とにかく、なだめようがすかそうが おさまらないのだよ。  
子どもには、こちらも子どもになって対応するほうがいいみたい。

私は心のなかで思っている。
私ばかりが、楽しそうにしているのが 気にいらなくて
自分が取り残されたような 疎外感を感じているのだろうな。
そのストレスを私に吐き出しているだけ。
最後には、言うことがなくなり いつものごとく、
「出ていけー!」と叫ぶ夫。

再婚してすぐの頃から ケンカすれば必ず「出ていけ」と叫ばれる。
ここ最近までの七年の間、
そんなことを言う夫が信じられず 私は傷ついていた。
思ってるから、口に出るんだ、 というのが私の持論。
でも、どうやら そうでもないらしい。

からかい気味に
「出ていきませーん!」
と言ってやったら

「なら、最初からそう言え!」

はあ? なら、出て行けとかいわなきゃいいのに。

ふーむ。 手間がかかる人だ。
面倒くさい人。

「お前が何でも好きなことができるのも、全部オレのおかげやないか!」

またいつものセリフだ。

「心理学かなんかしらんが、
そんなよくわからんもん勉強してなんになるんか。
ヘン、頭でっかちになりやがって、笑わせるわい!
そんなことでオレをなんとかしようたって、そうはさせんぞ!
おれをなめやがって!」

笑えるんだけど。

笑うと馬鹿にしやがってと、また逆上するけど、
もう、子どもじみてようが なんだろうが、
こっちも言わせてもらいますから!

「あー、ありがたい、ありがたい!
おかげさまで あんたと結婚して、子どもたちも私もほんとにありがたいワ!
けど、そのありがたーいお方と一緒になれたのは
ぜーんぶ仏さまとご先祖さまのおかげですから!
それに、悪いけど私はまだまだやることいっぱいあって長生きしますから!
あんたのほうが絶対先に死ぬわい!
私があんたの骨をきれーいに拾ってやるから心配ご無用!
ざまーみろ!」

これを泣きながら叫んでる私。

なぜ、泣いてるのか自分でもわからないけど。

そうやって、
言っちゃワルイなとか思ってるものなんか
完全にとっぱらって 言いたいだけ夫に言いまくったら
なぜかスカーッとした。

ほんと、心がスカーッとしたわけ。

今まであんな反撃を私からされたことがなかった夫は何も言い返してこなかった。

実は、この前に喧嘩したときは 今まではずっと我慢してて
言っちゃいけないって思ってる一言を とうとう言ってしまったんだよね。

「頭おかしいんじゃないと?!」

この一言を言わないでずっと我慢してたわけ。

でも、勇気だして いい放ってやったとき、
すんごい気持ちよかったのだ。

私、さんざん夫に傷つけられてるしさ いいたか放題いわれてるもんね。

いやー言いたいこと言いまくれるって こんなに気分がいいとは知らなかった。

相手がわけわかんらんこと言うから
こっちも わけわかんらんこと言っても かまわんしね。
それで思った、 私、子どもの頃から 親に駄々をこねたり
わがまま言ったり したことない子どもだったはず。

自分でもそんな記憶ないし、
いつも我慢してる子どもだった。
心のどこかに、 わがままとか言っちゃいけないって
蓋をしてきた部分があったに違いない。
それと、言いたいこと言ってしまうと
相手が遠ざかってしまうような恐怖感があったのじゃないだろうか?
見捨てられるのじゃないか、とかいう不安感とか。
つまり、相手を信じることができてない。    
私は、夫と再婚して最近まで 夫を心から信用できてなかったのだ。

そして、夫に対しての本当の愛情というものも、
確固としたものができてはいなかったのだ。
一緒になって以来、
お互い喧嘩しながら お互いのわけわからん心の鎧を
少しずつ少しずつ壊してきたのだろう。
そんな思いがする。
ここにきてやっと 素直な心で向かい合い
信頼しあえる関係が 築かれようとしているのだと思いたい。

夫婦なんだからねー 子どもじみてようが、
支離滅裂だろうが 言いたいこと言いまくって
怒鳴りあって 後で笑いあってりゃ やっぱ、
犬も食わないって 言われるわな。

そして、しょっちゅうストレスがたまると ぼやいてる夫が
家族のなかで誰よりもストレス解消してたわけだ。  



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