ひまわりまみーの再婚生活&子育て日記



先月の保育園の卒園式と


この四月の小学校の入学式、


たった二度のそれもほんの二、三時間のために


子ども用のスーツは買う気がなかった私。



男子の兄弟がいるとか、親類からゆずってもらえたりするとか


実家がお祝いにプレゼントしてくれるとか、


そんなの全然ない状態のわが家。



わざわざ買うのは もったいないなあ、と思っていたが


年中組のとき、お母さんたちが何かで集まったときに


卒園スーツのお下がりの話になった。


一人のOBのお母さんのときに買った子どもスーツが


二人目、三人目とお下がりで受け継がれているらしい。



そんないい話があるなんて!


と、うちもどなたかお下がりをと言ってみると


たまたま同じクラスのお母ちゃんが


長男くんの時にきたおさがりスーツがあるから


うちにまわしてくれると言ってくれた。


そして、今度は女の子だから、すでに別の先輩お母ちゃんから


女子用スーツをゲットしてるということだった。



さすがー。



賢いね。




早々にお下がりの予約を取ることに成功したわけだけど


うちには


なにかとうるさくこだわる「夫」が。



わからんでもないけど、とにかく


着るものとかにも結構細かいし


つまり、デザインとか大きさとか似合ってるかとか


季節柄とか、流行とか、汚れとか、色あせとか、諸々。


そしてそれは、あくまで自分基準。



私から言わせれば、見栄っ張り。



自分に対してだけなら許せるけど


家族に対しても細かい。



他人はそこまで見てないって・・・って言うんだけど


「いや、そんなことはない。


見る奴は見るし、そんな奴に限ってそこをみて馬鹿にするのだ。


だからそんな奴に馬鹿にされることだけは許せん」



「家族が笑われるということは、俺が笑われているということだ」




うーん、でもさー


別に人から笑われるような格好はしてないと思うんだけどね。


全部ブランドじゃなくても、それなりにきちんとしけますけどねーとか


思っても


「夫」のその時の気分によってはいろいろと・・・



日常そんな感じの夫なので、


さて、どういう作戦で「お下がりスーツ」で突破するか。



まあ、まず「お下がり」を着せるなどとは絶対言わないことと


どうしても夫が納得しなければ、買うこともしかたなし、


それにこちらが準備する前に気をまわして、勝手に自分が買ってくると


いうこともおおいにあり得るのだ、うちの場合。



年長になって、件のお下がりスーツがやってきた。


もちろん、ちゃんとクリーニングに出してある。


着せてみると、少し大きいが着れない事はない。


が、すでに四人が着ていることもあり、前のボタンの真ん中あたりに


大きなシミが。



私はスルーできるが、はて夫はどうだろう?


微妙なところ。



そう思いながら、時は経ち


それに対しての対処を考えていると


別のお母ちゃんから、


「長男のときのスーツあるけど買ったかな?よければどう?」


とメールが!!!



是非、着せてみたいからとお返事して


試着してみると、大きさもちょうどよいし


これなら夫も納得するな、と


こちらのお下がりを着させていただくことに決定。



で、先にゆずってもらったお下がりは


せっかくなので


別の同級生のお母ちゃんたちに「どうですか?」メールを。


幸い、譲り受けたいというお母ちゃんがいたので


有効活用していただくことに。



で、いよいよ明日が卒園式というときに


三男は何を着るのか?という夫の言葉。



夫は三男が何を着るのだろうと 気になってはいたはずなのだが


私が何にも言わないので


たまらず聞いてきたのだろう。



私はよどみなく答えた。



「うちの保育園の伝統にのっとって


ちゃんと準備してるから大丈夫!」



「その伝統はね、みんなお下がりを着てるっていうこと」


「だから、心配しないでいいのよ」



うちの保育園だったら、さもありなんな話なので


夫はしのごの言わず


すんなり納得。



あーよかった!



実際、新調した組は


第一子で男兄弟が下にいる、という家庭で


お下がりももらえなかった、という人のよう。




卒園式当日、


はっきり言って


どれが新調してるのか、どれがお下がりなんて


わかりゃしない。



ま、何に価値を置くのか、人それぞれです。