しかし、学校へ行く気配はなく
私も学校へ行けと言うことはなかったと思う。
中学時代のときのように 夜中に出歩くことは全くといっていいほどなくなった。
が、完全に昼夜逆転した。

夜9時過ぎから明け方4時ごろまで
オンラインゲームの日々。
なんとかの野望っていうやつ。
とにかく、攻撃するたびに画面がピカ一ッと光るから寝られない。
なので、長男とテレビ側にコタツを立てて
上から遮光のための布地をかけて寝た。

私は毎日、仕事や家事や他のことで
疲れていたから なんとか眠れた。
夜通しカチカチ、カチャカチャやってるんだから たまらんけど
私も次男もよく耐えてたなあ、と今さらながら感心する。

私のほうは、税理士事務所を退職後 化粧品のセールスを適当にやっていたが
それで食べていこうとは思ってなかった。
たまたま友人のコネで税務署のバイトを
年明けから3月15日までした。
それから、一月後、車の販売店の経理で採用され再び正社員で勤めだしていた。

ある日、長男は
「オレ、引きこもりじゃないよ」

テレビの番組で何か見たのだろう。

「引きこもりは自分の部屋にとじ込もって、親と口もきかないんだって。でもオレは自分の部屋もないし、おかあさんとも話すしさ、引きこもりとは違うけ」

ということらしかった。

まあ、話しはそれなりにしていた。

オンラインゲームのチャットをみていると
キーボードを早く打てないとことには
話しにならないなあ、とか
けっこう、礼儀正しく挨拶とかしてるし
いろいろルールがあるんだなあ、とか
たまに長男とそんな話しはしていた。

長男を小学5、6年のとき英語塾に通わせていた。
英文タイプを使って学習する塾だった。
そのころから、ブラインドタッチできていた。
それが、こんなことに生かされるとはと、ため息ものだったが、練習練習と思うことにしていた。

定時制高校の1年が終わった。
長男と先生が話し合って、留年すると決めてきた。




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