夜間高校に行きだしてからは
中学校時代の いつも一緒だった友人とは
疎遠になったようだった。

ふた親を立て続けに亡くしてしまったその子は
福岡市方面の高校へ行ったらしく
それからは付き合いはなくなった。

中学時代、その子とは夜な夜なうろついていたが、ほんとの悪い連中とはタイプが
違っていたので、そういった子らと
道で出くわすのは嫌がっていた。

たまたま近くに、他校の卒業生とか上学年の悪い子たちがたむろす家があった。
その家の子S君と長男は、中一の時は仲がよかった。
そのころから、S君の母親が夜11時ぐらいまで働いていて、淋しいからと
長男を引き止めて 遅くまで家に帰らないことがあった。
長男には、お母さんが心配するからと言って せめて8時には帰ってきなさいと 話しをしたと覚えている。

中二でクラスが別れたのだろう、S君とは遊ばなくなった。
その後、S君の母親に男ができて、母親が夜も家に帰らない状態になっていたらしい。

いつしかS君が住むアパートの部屋前には
盗難バイクが何台か停められているような状態になったようだ。
時々パトカーが来てたり、学校の先生が行ったりもしてたと、当時 長男が話してくれた。
そして、母親がたまに戻ったら S君以外の中学生や16、7才の子もいたらしいが
家にたむろしていて
母親は、ますます家に寄り付かなかったと
別の誰かにきいた。

その家の先にコンビニがあり、夜中に買い物に出て、S君の家から出てきた同じ学校の先輩とかに出会ってしまうと、必ず呼び止められるそうだ。
ちょっとこいと、S君の家へ連れていかれ
あとは何をするでもなく 漫画を読んだりして時間を潰すらしい。
でも、すぐにはでられなくて
5、6時間経ったころ それとなく静かに出て行くと、脱出成功のようだ。
2、3時間くらいでは、どこ行くのか?と聞かれて なかなか出してもらえないと言っていた。

そのS君はどうしただろうか?

もう一人、いつもつるんでた子は 長男が受けて落ちてしまった私立高校へ通いながら、私が行きつけのガソリンスタンドでバイトをしていた。
時々、頑張ってるね、とか会話して長男のこととか聞かれた。
そのことを長男に話しても、長男のほうは あまり 関心なさそうだったな。

なぜか、本人が不登校のときに夜じゅう遊んでいた友達とは 卒業したらまったく関わらなくなった。

今でも仲がよくて、一緒に旅行したり遊んだりしている友人は、学校へ行ってるときに仲がよかった友人たちだ。

中一と中三の担任だった田村先生も思い出す。
当時は独身だったが、もう結婚されて
子供さんもいるかもしれないな。

長男が自分でしっかり生活できるようになったら お会いしてみたいなあ、とか思ったりする。



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