私が仕事を辞めようとすることを
長男には言わなかった。
それで長男が学校へ行くようになるとは考えてなかったし、行かなかったとしても
それで長男を責めるなんて気持ちもさらさらなかった。

仕事に行かない私に どうしたのか?と聞かれたと思うが、やめたよと答えただけだったと覚えている。
長男もそれ以上は何も聞かなかった。

長男はその翌日から学校へ行きだした。

私のほうが面食らった。

担任が家へ訪ねてきたので
学校へ行きだした理由はなんだろうときいてみたが、お母さんがお仕事やめられたからでしょう、という返事だった。
私は、そういう訳でもないだろうというかんじがしていた。

毎日普通に送り出し、普通に迎え入れ、
変な言い方だけど、普通に暮らした。
そう、今までが普通じゃない感じだったから。

ちょうど一ヶ月でまた長男は学校へ行くことをやめた。

しかし、私は今までのように いろいろ言わないようにしていた。
それに学校へ行っても 受験一色で長男の居場所はないだろうな と思っていた。

今考えると、長男も学校へは行かなくてはとわかっていても
なぜかそうできなかったんだろう。
何のために勉強するのか、勉強なんかしてなんになるのか?と
喧嘩の最中に怒鳴っていたこともあったなあ。

どうでもいいや。

めんどくせー。

長男の口ぐせだ。
あのころは そんなことしか言ってなかった。




本人がどうしたいか、自分で考えるまで
私は黙っていようと心に決めていた。






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