ここのところ毎夜毎夜ナメクジ取りに庭へ出る夫。

このナメクジちゃん達は夫が丹精込めて育ててる野菜や花芽にどわっとたかりまくり 一晩で食べてしまう。

夫は薬剤をつかうのが嫌いだし ビールを使って駆除する方法とかは気にいらないようで 炭坑夫のように頭にライトを装着し 真夜中の庭へ繰り出す。


手には塩水の入ったプラ容器と割バシ。

そう、暗い茂みも掻き分けながら、じっくり屈んで 一匹づつ割バシでつまんで 塩水へ投入する。

2時間以上は庭に屈んでいる。

あらかた数えながら取るらしく 千匹以上取ったとか 朝報告される。


夫にとって庭のナメクジは許すことはできない存在だ。

ありとあらゆる植物にたかって徘徊してる。

そしてとってもとってもどんどん湧いてくるような感じらしい。

キリがないように思えるけど、庭の植物にナメクジがいなくなるまで夫は夜な夜な庭へ出る。

日中は暖かくても、まだ夜中は冷えるから 寝てからはトイレに3回ぐらいは起きるらしい。


そして昨日のこと、朝一にオシッコへいくと
排尿した途端、今まで経験したことのない激痛が!

夫が血相変えてキッチンへ走り込んできた。
「お母さん!オシッコしたらものすごく痛かったけ チン〇ンどうかなっとらんかみてくれ~!
もしかしたら、三男と、この前遊びよってチン〇ンを爪たててつかまれたけ 尿道が傷ついたんかもしれん!?」


んなワケないやん。

が 仕方なく 夫のチン〇ンの先っぽをみるハメに。

「どうもなっとらんけど」

「そうかぁ?絶対どうかなっとらな あんなに痛いはずがないぞ」

「お父さん、病院行ってちゃんとみてもらいよ。明日から連休入るし明日も痛んだら病院あいてないしさ」

というわけで 病院へ。

そこは皮膚科もあり 夫は皮膚科でそこには通っていたので 慣れた先生だから安心して診察が受けられたようだ。

病院の先生に大丈夫と言われないと安心しない夫なんです。



先生に状況説明すると やはり私と同じ答えだったそうで
「子供が強くチン〇ンつかんでも そんなことで人間の尿道が傷ついたりしませんよ」
とのこと。

じゃああの痛みはなぜ?と納得できない夫は先生にくいさがる。

ナメクジを毎夜しゃがんで取ってるから体の冷えが何か関係してるか聞こうと
「あの…先生、ナメクジを毎晩取ってるんですが」するとそこまで聞いた先生は 夫が先を続けるのを遮って、真顔でこう言った。

「ナメクジの祟りとかあるわけないですから!」


そうくるの~~~!!


逆に夫のほうが この先生おもしろい!と

「だって先生 ミミズにオシッコかけたらチン〇ンが腫れる、っていうじゃないですか?」
真顔で返したらしい。

するとまたまた先生は真顔で
「それは畑ではミミズを殺してはいかんという戒めでそう言うんです!」
「まあ、そんなに気になるなら見せてごらんなさい」

てな会話があったと 明るく帰ってきた夫。

結局、やっぱりその後はなんともなく。


やれやれ。


でも あの先生も意外におもしろいのね。