2018年10月22日 南会津 博士山(1,482m)
毎年秋には紅葉ピークを狙って、登る山の標高を段々と低くしていきます。
紅葉が見頃な10/22~24の2泊3日で、大好きな南会津の山を3つ登ることにしました。
これで東北百名山は山形・福島県境の栂峰と、遠い青森県、秋田・岩手県北部の19座を残して、
81座終了となります。
栂峰は来年の秋に登りますが、東北北部の低山18座はそのうち機会があればと思っています。
4:30起床、準備をして4:54に仙台の自宅を出発しました。
土湯峠を越えて猪苗代町まで一般道。
猪苗代町で通勤時間帯になったので、会津坂下まで磐越自動車を走りました。
登山口に最も近い大成沢集落で林道を間違えて、「つむじ倉滝」展望所に出てしまいました。
滝は博士山の雪どけ水で水量豊富。上段が25m、下段が60mだそうです。
道を間違えなければ見ることもなかったので、これで良かったとしましょう。
博士山の道海泣き尾根コース登山口に9:44着。(走行距離は仙台から206キロ)
道海泣き尾根登山口に20台程度の駐車場があり、帰路は大谷滝尾根登山口に下山すると、
車道歩き20分で周回することができます。
駐車場に先行者の車が1台。登山口を10:15にスタートしました。
博士山では国の天然記念物のイヌワシの生息が確認されています。
ブナの原生林に覆われた山は、この時期黄葉が見頃だと思います。
始めは樹林帯の平坦な道です。
紅葉が見頃です。
水場を過ぎると胸突き八丁の急登が続きます。
「道海泣き尾根」とは、遠い昔「僧道海」がこの尾根の急登が辛くて泣いたのが由来だとか。
急斜面にハシゴやロープが設置されています。
ブナの巨木が次々に現れて、黄葉がちょうど見頃です。
今日は快晴で、日に輝く紅葉が綺麗です。
「シャクナゲ洞門」下の急斜面
「シャクナゲ洞門」。 5月下旬ごろはシャクナゲの花が綺麗だそうです。
展望地に出ると、遠くに飯豊連峰が見えました。
尾根上の分岐点。左が山頂で、右が下山に使う大谷滝尾根コースです。
分岐点からやせ尾根を博士山へ向かいます。
尾根道を歩いていると、北東方向がよく見える所がありました。
博士山の周辺にある低い山の紅葉が見頃です。
博士山の山頂がすぐそこに見えます。
この辺りで、下山してきた先行者の男性2人とすれ違いました。
白河市から来たそうで、さっきの急斜面でクマの吠え声を聞いたと言っていました。
私もその付近の笹ヤブで、ガサガサという音を聞いて嫌な感じがしたのですが、もしかするクマ?
博士山頂(1482m)の私。 「快晴だぜ!イエ~イ」
北方向に飯豊連峰がきれいに見えます。
北東方向に吾妻連峰、磐梯山、安達太良山が見えます。
他に誰もいない山頂で、軽食を取り22分間小休止。
名残惜しいけど、登り始めが遅かったので下山することにしました。
帰路はいったん尾根上の分岐まで戻り、近洞寺山を経由して大谷滝尾根コースを下ります。
山頂から分岐までは、歩きやすい道で紅葉が綺麗です。
ところどころ樹木が開けた所があり、帰り道でも眺望を楽しみました。
紅葉を観賞しながら、ゆっくり下山しました。
展望地で遠景を眺めながら一休み。
ブナの黄葉が綺麗です。
ブナの木が、倒れかかってきた隣のブナの木をしっかりと抱きとめています。 これは珍しい!
博士山はブナ原生林の素晴らしい山だと思います。
大谷滝尾根コースの登山口に出ました。
道海泣き尾根コース登山口の駐車場まで、ここから20分の車道歩きです。
今日この山を歩いたのは、白河の男性2人と私だけでした。
南会津の山々は、手付かずの自然がそのまま残されていて、訪れる人も少なく静かでいいですね~
帰り道、ひなびた西山温泉の「中の湯」で入湯(500円)。
源泉かけ流しの湯と蛇口一つの水だけという昔ながらのスタイルです。
いいお湯でした~
この付近のコンビニは会津坂下IC近くの1店のみで、そこから先の新潟県境まで何もありません。
酒のツマミと焼肉弁当、サラダなどを買って、「道の駅 会津柳津」で車中泊することにしました。
焼酎のお湯割りで一人宴会。
今日は快晴で、眺望と紅葉が最高でした。明日も晴れの予報でとても楽しみ。
明日登る志津倉山は博士山の西となりにあり、登山口は「道の駅 会津柳津」から37キロです。