参考にならないマスクの型取り法(^o^;) 其の2 | 特撮PROP COLLECTION

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特撮ヒーローのマスクや小道具などについて呟いて行きます。



其の1の続きですが、シリコン掛けの作業に入ります。
まず一層目、全体に掛けますが少量です。
多くて150gから200gぐらい。



余りに多くの量を掛けると下の土手に溜まってしまうので、すくっては
上から掛けるという作業を硬化するまで続けなければなりません。



続いて二層目も同じぐらいの量を掛けます。
原型のマスクのグレーが目立たなくなって来ました。

そして三層目からはシリコンにタルクを少し混ぜて掛けます。
流動性を殺す為とシリコンに強度を持たせる為です。
しかし、タルクを混ぜると言う事は引き裂き強度は落ちますので
一層目や二層目から使う訳にはいきません。



こちらがタルク入りシリコンをかけた状態。
200gから250gの量です。
流動性が無くなる分、気泡が目立って来ます。



四層、五層と段々タルクの量を増やしていくと、結構な量のシリコンを
使っても土手の方に垂れて来る事は無くなって来ます。
400gぐらいを2回塗布します。(タルクの量は五層目の方が多い)
こうなると、シリコンを掛けるというより置いていくと言う感じになります。
このぐらいまでシリコンをかけたら、バックアップを作ります。

自分の場合、石膏を使っています。



これで、片面が終了です。
ガムテープ等を撤去して裏側の型取りです。



土手の部分を作らなければなりませんが、その前にシリコン同士の
癒着防止に "リンレイワックス ブルー" を塗布します。





まあ、これでなくても良いのですが、ワセリンとかを使うと
塗布したかどうかハッキリとは分かりにくいからです。
このワックスは黄色いので、塗布したかどうか良く分かります。



土手の部分は、梱包用の透明テープをぐるりと貼るだけです。
初めに作った土手の部分がツルツルなので普通に密着します。



ぐるりと貼って、首周りも "其の1" でやったようにガムテで貼ります。
これで裏面のセッティングも完了しました。



一層目のシリコンを掛けます。
自分は分割面が分かり易いようにシリコントナーで色を付けています。



前面と同じようにタルクを入れたシリコンを塗布して、
5層ぐらいになった所で終わらせます。



同じく、バックアップは石膏です。



完成したシリコン型はこんな感じです。
グレーと薄いピンク色のシリコンで前後が分かり易くなっています。

このマスクの型取りで使ったシリコンは、3Kから4Kです。
多分、ワンオフのもの用の型なら、1Kから2Kぐらいで大丈夫です。

特殊な型取り法なので、参考になるかどうか分かりませんが
比較的クリーンな方法なので、自宅でも出来る型取り法だと思います。