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前回のにしやんサンの話から、横道にそれながら...(^^。

国境というのは、さまざまなビジネスの場であるのは
誰にも納得できることだと思うが、
経済活動が活発な場所には、必ず裏の経済活動も活発になる。

密貿易に人身売買、また麻薬ルートや偽札ルートも
こういうところを通って広がっていく。
(正確には、こういった開いた国境の隣りで行われていたりする)

そして、今回の写真は、この章最初の『ゴールデントライアングル』で
メコン河に合流した“メサイ河”を、数キロ遡った町
“メーサイ”を流れる河の風景。

この“メーサイ”だが、北部タイと隣国ミャンマー国境を形づくる河で、
ミャンマーの山岳地帯で栽培される阿片〈アヘン〉と、
タイの少女売春を支える、人身売買の拠点のような町。

ゴールデントライアングルやメーサイといった町は、
初めてタイを訪れた頃には、バンコクに暮らすタイ人にとって
とても危ない、タイ人でさえ行きたがらない町だった。
(それでも、と言うかだからこそ、と言うべきか、
 個人旅行者にとってはタイの秘境(?)として、訪れる旅行者は多かった)

で、にしやんサンの話(^^。
国境というのは、経済格差を利用して、多くのビジネスが生まれる。
先に書いたように、麻薬や人身売買等の闇貿易以外にも
経済格差を利用した外貨稼ぎのビジネス。

先の写真にあった建物は、ミャンマー側に作られた
タイ人を目当てにしたリゾートホテル。
写真の時は、工事が中断されていた時期だが、
工事が再開し、確か完成して多くのタイ人(や外国人)が訪れているらしい。
そしてご多分に漏れず、カジノが併設してある。

同じようにタイ-カンボジア国境や、ベトナム-中国国境などにもカジノが作られ
豊かになった地域のおこぼれ(?)を、国境ビジネスがどんどん吸収していく。
経済は“水”に例えられるが、高いほうから低いほうへ
当たり前のように資金(通貨)が染みだしていく。
これこそが、目に見える経済学(^^。

と言うことで、今回の写真は、メコン河の支流“メサイ河”。
《ASIAN SMILE》で書いた下川裕治氏の著書の中に、
このメーサイ河を、醤油を買いに渡るオバサンの話があるが、
まさに閉じている国境の、数百m離れた場所では、
ごく普通に人が河を歩いて越えている。
政治で封じることは出来ても、経済は封じることが出来ない、という
良い実例なのかもしれない、この場所は。