
旧市街の南にはケーブルカーが走り、約10分ほどで丘の中腹に到着する。
(自分自身は街を迂回し、山側を歩き回った後、逆にケーブルカーの上の駅にたどり着いた。)
そこはカスピ海を見下ろす展望台と、シャヒッドリック・モスク、そして、きれいに整備された公園が広がっている。
カスピ海を渡ってくる風が強く、風の街と言われる所以は、この展望台でも感じる。ただ、陽射しが強く、炎天下を大きなカメラバックを抱えて歩き回ったカラダには、その風がとても心地いい。
見晴らしのよい、ごく普通の公園にしか見えないこの場所で、シャヒッドリック・モスクやモニュメントの写真を撮ってみる。でも、あまり面白くない。
実は、この場所まで町の中を右へ左へと、生活感のある町並みを歩いたきたせいか、どうもきれいに整備された場所では、興味の対象が湧いてこない。
周りを眺めてみても、どちらかといえば、整った無機質の建物ばかりで、あまり興味をそそられない。ファインダーを覗きながら、なんか良いアングルは無いかなぁ、と、周囲を見回していた。
少し山手側の建物に石段があり、そこを登れば少し目線が高くなるから、モスク越しにカスピ海が撮れる。
道路を横切って、建物の入口に向かって、数段石段を登る。柵や鎖が渡してあるわけでもなく、石段を登るのに、なんのためらいも感じなかった。
ピイィイイイイーーー!!!
急にけたたましく笛の音が響いた。