
しかし出発、5日前ぐらいになってフライトキャンセルの連絡。
この年、アジア一帯はSARSの猛威が吹き荒れていた。さらに、この年にはイラク情勢が緊迫し、4月、アメリカを中心とする軍隊が首都バグダッドを制圧していた。
そんな情勢があったせいか、航空便の運休が相次いでいた。
飛行機が飛ばないなら仕方ない。諦めるしかなかった。
休む予定の仕事を再び振り替えながら、何とか7月後半に出れないか調整を進める。航空券代は夏休みに入りだす影響で2割近く高くなる。それでも、ここで行かなければ次の可能性が薄い。
旅行に出発するにはかなりのタイミングがある。行きたい時、それが行くべき時だと思うのだけれど、そう都合よく出発できるわけではない。
この時点で本来の目的地は、ウズベキスタンだった。青の都と呼ばれるサマルカンドを、一度見てみたかった。子供の頃に読んだ紀行文にも出ていたのを覚えている。
ただ、旅はさまざまに変化する。この旅も。
(写真はウズベキスタン サマルカンド)