お腹にある肉腫は少し小さくなった。

大きくなったら、抗がん剤治療をしていく。

だから私はこの先ずっと、このガンミちゃんと共に生きていく。

そういう思いでいると、ふと、このお話が目に止まった。



明治15年のこと、倉橋村の山本いさという人は、

五年余りも足腰が立たず、寝たままであったが、

不思議なたすけをいただき、一人歩きができるようになった。


が、そのあと、手が少し震えてなかなか良くならない。少しのことではあったが、当人はこれを苦にしていた。


それで、明治17年夏、おぢばへ帰り、おやさまにお目にかかって、その震える手を出して、


お息をかけていただきとうございます。


と願った。


すると、おやさまは、


息をふきかけるはいと易いことやが、

あんたは、足をたすけていただいたのやから、

手の少し震えるぐらいは、何も差し支えはしない。


すっきりたすけてもらうよりは、少しぐらい残っている方が、前生のいんねんもよく悟れるし、

いつまでも忘れなくて、それが本当のたすかりやで。


人、皆、すっきりたすかることばかり願うが、

真実たすかる理が大事やで。


息をかける代わりに、この本を貸してやろ。

これを写してもろて、たえず読むのやで。



とお諭し下されて、おふでさき、17号全冊をお貸し下された。


この時以来、手の震えは一寸も苦にならないようになった。


そして、生家の父に写してもらったおふでさきを、

生涯いつも読まさせて頂いていた。


そして、誰を見ても熱心に、にをいがけ

をさせていただき、

89才まで長生きさせていただいた。


誰にでも、にをいをかけたのは、

信心の有難さと、喜びに満ちていたからでしょう。

手の震えを止めて頂く以上の深い喜びであったと思います。


という逸話です。




肉腫はなかなか治らない病ですが、

このようなお諭しがあると、

本当に心が安心します。

手の震えと肉腫はだいぶ違いますが、

信仰を信じて、日々通らせていただきたいと

思うところです。