まあ、こっちも情弱なので。

勝手に、『フランス座』の続編を期待して、読みはじめたら…ちがったとゆう。





でもね。
時代の流れは、続編ぽいの。

またしてもの、昭和ノスタルジア。




キャバレー。

新宿、歌舞伎町。



キャバレーの支配人やら、ヤクザやら。

ケーシー高峰、森進一。
実名で登場する人もいるし、大林アキラってバレバレな仮名の人も(笑)


まあ、ネタバレはこの辺にしときましょう。






ビートたけし物語。

を期待してたら、そうじゃなかった!

じゃあ、これは。
なんの物語なのかと。



ヤクザ、芸人(売れてない)、キャバレーの支配人。

タイトルがキャバレーなんだから、キャバレーが舞台。

さまざまなトラブルをかかえて、悩む支配人とゆう構図。


トラブル、金、暴力。


「キャバレーってのは(中略)、社会の縮図だな」とゆう台詞。



キャバレー、ヤクザ、芸人(の立身出世物語)

これを、おもしろおかしく。
スビーディーに展開して、少し意外なほうにも筋を運ぶ。



なんだけど。

おわつてみれば、わりと予想通りの、芸人出世物語なんだけど。

だってさあ、実名使ってるんだもの。
たけしじゃないけど… 長い下積み時代をへて、売れっ子になった人ですよ。

芸人の悲哀と、栄光まで行く手前の…ちょっとした成功。
客に受けて、嬉しかった的な。





その… 芸人のネタがね。
おもしろいなあ。


ゆうまでもなく、ビートたけしさんは笑いの天才なので。

たけし作と、それ以外のと。


いろんな芸人の、おもしろネタが詰まってるし。
それプラス…

悲哀と、サスペンスをまじえたハラハラ感で、サクサク読めます。

全体、文句なくおもしろい小説です。











『フランス座』は、ビートたけし物語だから、This is たけしって感じの小説だったけれども。

この『キャバレー』は、そのー、あれだなあ。
小林信彦が書いた小説だよ、って言われたら、「あー、そうなんだ」って信じてしまうようなね、そんな小説ですよ。


こう来るとは、思わなかったなあ。







人間の悲哀と。
おかしさと、よろこびと。

ヤクザ、暴力の交差する場所、キャバレー。




どうしてもネタバレになるけどさあ。
やっぱり、ヤクザの描き方ってゆうかさあ… ヤクザのおもしろさを使わない手はないぞってゆう、感じかなあ?

その、うまさって…いまさら言わんでも、わかるっしょ。




ヤクザネタのおもしろさを。
わたし・一円きびとは、いまさらなんだけども、かんがえさせられましたね。




思い出した言葉があるよ。




「この世にヤクザがいるかぎり、マンガのネタは尽きない」 by 蛭子能収






以上。