濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』















神代辰巳 くましろ・たつみ(1927~1995)














神代辰巳の映画、もちろん好きですよ!









とくに好きなのが…

『ひらけ!チューリップ』と、『黒薔薇昇天』ですね。






しかし、その…


シネフィル(映画バカ)、あるいは神代辰巳ファンのあいだで…



『ひらけ!チューリップ』がいいね!

って話はきいたコトないですな。






『黒薔薇昇天』のほうは、ともかく。










やっぱ、あれなんですかね。








『ひらけ!チューリップ』。


話が、くだらない!とか、そんなんが…
軽視される理由なのかなあ?







たしかにねえ。

後半の、ご都合主義的なね、とってつけた展開はほめられたもんじゃないですよ。







まったく気にしませんけどね。ボクは。










だって、おもしろいもん!





わりと…

マンガみたいなね、パチプロと釘師の対決みたいなハナシですよ。前半。






ん~。

くだらない。






でも、おもしろい!











神代辰巳は、『宵街草』のなかで、登場人物に、こう言わせてます。






「映画ってのは、結局遊びだ」









やっぱり、神代さんは…

その… 自由なね。方向。



そうゆう方面に舵をきったときのほうが、凄さがわかるとゆうか。





たとえば、『濡れた欲情 特出し21人』とか。







あんまり、人間ドラマをガッチリ撮られてもなあ… ってところはあります。









自由な遊び、おおいに結構!


















男と女のアクション。






その素晴らしさ。他の追随をゆるさない、神代アクション。






馬跳び。人力車。ローラースケート。





最高ですよ!








この『ひらけ!チューリップ』だと、たしか…


リアカーってゆうか、屋台かな?




屋台を引っ張りながらの壮絶なバカアクションがあります。




最高。











たまらんです。








あと、歌ですね。









歌は、相米慎二もかなりいいですけど!








まあ、相米慎二も、ガッチリした人間ドラマは、向いてないですよ。






でも、エモーションとゆう点では、神代辰巳より上をいった。





アクションからにじみ出るエモーション。






わたし・きびとは、僭越ながらそう判断しています。








まあ、それにしても… 神代さんはね。






男と女のアクション!






これ描いたら世界一!







まちがいない。






神代辰巳最高!













濡れた欲情 ひらけ!チューリップ』は、シネマヴェーラ渋谷にて、2016年11月6日と、10日に上映されます。