突然ですが
息子の転職の続きを書きます。




前回の記事ではほぼ結果しか
伝えなかったんですけど



その過程について
話せる範囲で書きたいと思います。




えっと
そもそも息子が就職したのは
2022年の春のことで



就活をしていたのは
その一年前の2021年のことでした。



時はまだコロナ真っ盛りで



就活すれども
思うような企業もなく
(企業も社会もまだまだ不安定な時期で
今いる人材ですら雇用し続けるのが
難しい時に就活していたんです)



そんな中なんとか内定をもらえたのが
前の会社だったのです。



ですが、そこは



私の感情とかを抜きに
事実をありのままに伝えると



何人かいた息子の同期は
全員辞めてしまったそうです。



息子から後に入ってきた人も
1週間ももたなかったです。



その職場のことを
私がどうのこうの言える立場ではないし
言いません。



実際そこで今でも仕事をしている人は
何人もいるのですから。



でも、同期が誰一人いなくなって
一番下っ端でずっとしんどい思いをしていた息子も



次第に「辞めたい、辞めたい」と
口にするようになっていました。



離れていて
LINEや電話で話す度に
「辞めたい」と聞かされると
胸が苦しかったです。



顔を見て話すとまだそうでもなかったけど。



でも、顔が見えなかったら
いつかどうにかなってしまうんじゃないかと思って



そんなやわな子じゃないはずだけど
と思いつつも



やっぱり心配でした。



そして
親の人生ではなくて
誰のものでもない
息子自身の人生なんだから



そんなに辞めたいんなら
辞めたらいいんやわ



と言っていました。



甘い親かな?
考え無しの親かな?
と思いつつも
仕事ならいくらでもあるし
と思って。



でも、それが甘かったのか
息子の再就職はなかなか決まりませんでした。



そもそも次の就職先を決めてから
辞めるべきだったのだと思うんですけど


息子曰く
仕事が忙しくて
まともに就職先なんて探せん。


辞めてから
じっくり探したい、
って。



まあ、それもそうかと思ったんですが
本当に前職は忙しかったので


でも、次の就職探しは難航しました。



思うようなところが見つからず
見つかっても試験で落とされたり。



何が駄目だったんだろう?


2年で前職を辞めたこと?



ある人に息子のことで
相談した時に言われたんです。



2年で辞めるっていうのが
実は一番よくないって。



3年働いてから辞めるか
どうせ辞めるなら数ヶ月とかの方が
次の就職先が見つかりやすいって。



思わずその人に
なんでそれを先に教えてくれんかったん?
って言っちゃいましたけど。



でも、それも後の祭りですよね。



けど、別の人に言わせると
3年以内だと第二新卒扱いになる
とのこと。



3年も働いて辞めると
そうはならないから
2年で辞めても問題ない、と。



そう言われて心強かったけど
もうその頃には何が何やら。



何を信じてよくて
何が駄目で
どうしたらいいん!?


って煮詰まってました。私が。



でも、息子には
そんな煮詰まってる素振りは見せずに
振る舞っていたつもりです。



けど、一緒に生活していると
隠していても伝わってしまうものは
あったかもしれないな、って思って。



いろんな人に
いろんなことを言われました。


「バイトで食い繋ぐのはよくない」とか


「辞めてから一年もプラプラしてたら
再就職先はほんまに見つからん」とか


「一度の転職はいいけど
二度目の転職となったら
こいつは続かん奴という
レッテル貼られてしまうから
一度目の転職先は真剣に考えた方がいい」とか


「引きこもりになってるんちゃうん!?」と
心配されたりも。


一歩も家を出ない日もあったけど
職探しをしたり
友達と遊んだり
ジムに行ったりも
してたんですけどね。


傍から見たら
引きこもりのニートのように
映ったのかも。




中でも
息子が辞める前には

「そんなとこさっさと辞めたらいい」

って言っていた背の君が
いざ息子が辞めたら今度は

「そんな仕事も続かんのは根性が足らん」

みたいな反対のことを言い出した時には
めっちゃムカついて


夫婦喧嘩に発展しそうでした。
(この時、夫婦喧嘩に発展せず
努めて冷静に話をした私を誰か褒めて〜!笑)



なんで一番の味方のはずの親が


敵みたいなことを言うん?


って正直悲しかったです。
(息子の前ではなく、いない時の出来事です)




そして、私に対しても
ちゃんと息子と再就職について話してるのか?
とか


なんだったら
私がほったらかしにしているみたいな口ぶりで
言ってきたこともあって


そこはちゃんと話してる
ってことは伝えました。



これでも親子ですから。



甘やかすこともあるかもしれないけれど
ビシッと言うべきことはちゃんと伝えた
ってことも。



本当に一度
息子と面と向かって
話したことがあったんです。



理路整然と話せないかもしれない
と思ったから


これだけは伝えたい
っていう自分の気持ちや
今の状況、
どうしたらいいか
選択肢とかを
紙に箇条書きにして


その紙を見せながら
母としての思いを伝えました。



「甘ったれんな」みたいな
厳しいことも言いました。



息子もその時
何か感じてくれたみたいです。



そういう話し合いを一回した後は
クドクド何度も同じ話を
繰り返すことはなく
息子を見守ることにしました。



見守り続けて5ヶ月後
ようやく息子の再就職先が決まりました。



県内の会社なんですけど
通勤に1時間半くらいかかるので
会社付近に一人暮らしのアパートも探して



8月の終わり
あの台風10号の吹き荒れる中
引っ越して行きました。



引っ越しの荷物の中に
私が息子と面と向かって話をした時の
あの紙の束が捨てずに入っていました。



あの時
話をしながら


「これは母ちゃんの思いやで」


って渡してあったので
捨てられずにいて
よかったです。



再就職が決まった今となっては
捨ててくれても全然構わない
って思うんですけどね。



いつか捨てるのかな?




それはさておき
息子も家を出て
新しい仕事も始め



これにて
長かった
母と息子の夏休みも
終わりを迎えたような
気分です。



本当に長かった。



半年もあった夏休み。
(いや、夏休みとは言わんだろうw)



でも、長い人生の中で
一度くらい
そんなに長い休みがあってもいいよね?
(まあ、私にとっては休みでないようなもんだけどw)





でね、
再就職は嬉しいんだけど



ずーーーーーーっといた息子が
いなくなると



これがやっぱり
寂しくなるっていうか
なんていうか。




引っ越しの手伝いをして
家に帰ってきて



冷蔵庫を開けたら
チーズケーキを一切れ
見つけたんです。



引っ越しの前日
何を思ったのか
急に息子が焼き始めたチーズケーキ。



本人も食べ
私もいただき
友達にもあげて



たった一切れだけ
残っていたチーズケーキ。



息子が食べると言っていたのに
食べないまま引っ越ししちゃった。




もったいないから
母ちゃんが食べてやったぜ。
(背の君はチーズが苦手で食べれませんw)









甘くて
少し酸っぱいチーズケーキ。




美味しかった。




ご馳走様。






今度は同じ県内だしね。



いつでも帰って来られるし
会いにも行ける。




まだ
働き始めたばかりだけど



今度は長く続くといいな。




仕事だから
しんどいこともあるだろうけど



それでも
少しでも長く働き続けられますように。




どうしても
どうしても
どうしても
辛抱ならん
ってことがあった時は
またその時考えればいいさ。





君の人生は君のものだから。













こんなプライベートな記事を
読んでくれてありがとう。